三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「オンリー・ザ・ブレイブ」を紹介します。

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「オンリー・ザ・ブレイブ」

2013年にアメリカ・アリゾナ州で発生した巨大山火事に立ち向かった森林消防隊の精鋭、20人の男たちの実話に基づく映画。

恋人の妊娠を機に堕落した生活から立ち直ろうと入隊した青年の成長や、仕事への使命感と妻との愛の間で揺れる隊長の苦悩も描きつつ、「バックドラフト」や「オールウェイズ」を超える炎の迫力と、消防隊員たちの勇気に固唾をのみ、涙する映画でした。

 

日本ではあまり馴染みのない森林火災も、アメリカでは普通なようで、『山火事の季節がきた』という台詞にビックリ! 気温40℃、湿度6%という気象では、生木も紙のように呆気なく燃えて、炎の塊が風に飛ばされてあっという間に山全体が燃えてしまう。『山の樹木は可燃材料だ』と言う台詞もありましたが、日本が湿度の多い国で良かった。

 

彼らの消火活動は、地形と風向きで食い止められる地点を推測。その周辺の樹木を切り倒し、地面を掘って断熱帯を作り、そこから火をつけて、向かってくる火事を炎で迎え撃つというもの。炎には炎をというわけなのですね。そして空からはヘリで散水。民家のプールから太いホースでズズッと水を吸い上げてゆくヘリ、驚く光景でした。

 

もの凄い速さと勢いで、何もかも焼き尽くす炎の怖さ。

エンドロール前に9.11テロ以後で最大の消防隊犠牲者となった実在の男たちの写真とプロフィールが紹介され、彼らの若い笑顔に涙がこぼれました。

 

◎日曜かんたんブランチ

セロリは生だけでなく加熱しても美味しいです。「セロリのさっと炒め」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

織井茂子さんの「黒百合の歌(S28)」をお届けしました。

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