三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

冬タイヤの予約受付案内が届いて、「あ~、もう冬が近いのね」と気づきました。北陸の秋は短いですね。食欲もスポーツも芸術も読書もしっかり楽しみましょう。
来週は金沢マラソンのため放送時間が午前8時からと早くなります。聴いてくださいね。

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」

SF映画の名作「猿の惑星(1968)」の前日譚である「猿の惑星:創世記」と「猿の惑星:新世紀」の続編。 猿と人類のどちらが地球の支配者になるかを決する戦いと、猿の種族を率いるシーザーの心の葛藤を描きます。

 

猿の特殊メイクが世界中の話題になった第一作目から約50年。格段に進歩した特殊メイクに驚愕し、アクションの迫力にも圧倒される。

しかし最も印象的なのは、猿と人類どちら側にも共通する怒りの強さと憎しみの深さ、そして父親の愛。オープニングからラストシーンまで暗い哀愁に塗りこめられた作品でした。

 

種の誇りを傷つけられ、愛する家族を奪われ、和平へと差し出した手を拒絶されたとき、その憎しみは増大し、囚われた憎しみから抜け出せずに苦しみ、また戦いの悲劇を繰り返す。 

 

猿と人類の戦いを、人間の異民族間の戦いに置き換えたらよく解る…と気づいて愕然とする。憎しみの連鎖が悲劇を生み、そこに付け入るように発生する疫病。人類がたどり着ける楽園はあるのだろうかと。

 

「ボブという名の猫」

先々週紹介した「僕のワンダフル・ライフ」が犬好きによる犬好きのための映画なら、こちらの「ボブという名の猫」は猫好きによる猫好きのための映画?… と思っていたら、さにあらず。 

 

ホームレスのストリートミュージシャンで薬物中毒者。何度も薬物を断ち切ろうと努力してはまた手を出してしまう、つらい生い立ちを背負った青年ジェームズが、一匹の猫を助けたことで自分自身と人生を変えてゆく…という物語。なんと実話だそうですが、実際の茶トラ猫のボブが本人役で堂々とした演技を見せています。 

 

ジェームズの肩に乗ってロンドンの街を歩く姿や、ご祝儀をもらってハイタッチをする可愛さに目を細めつつも、ジェームズが薬物を断ち切る壮絶な苦しみに絶句! 

 

実社会で逮捕された人々がこの苦しみを知っていたら、決して薬物に手を出そうとは思わなかっただろうに…と思う。

『誰にでもセカンドチャンスはある。それをつかむか手放すかは人それぞれ』という劇中の言葉が深く心に残る。

 

◎日曜かんたんブランチ

焼くと美味しい油揚げにもうひと手間、「油揚げの海苔チーズ焼き」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

カルメン・マキさんの「時には母のない子のように(S44)」をお届けしました。

 *各コーナーへの感想やリクエスト曲、あなたのつぶやきお便りもお待ちしています!

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