三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

先週、「チョーク=白墨 を知らない人がいて驚いた」とお話ししましたが、80代のY子さんから『私ら子供の頃は「ごふん」と言ってたのよ。白墨になったのはそのあと』と言われビックリ! 何にでも歴史があるのですね・・・

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「キング・アーサー」

6世紀ごろブリテン島に平和をもたらした、伝説のアーサー王と円卓の騎士の誕生までを描く冒険アクション映画。監督は「コードネームUNCLE」や「シャーロック・ホームズ」のガイ・リッチー。

 

まず、テンポが良い。 幼い日に、王である父を叔父に殺され、スラム街で育ったアーサーが、逆境でいじめられ、鍛えられ、逞しい青年に成長するまでを、コマ送りのような映像で一気に見せてくれる。

語ればゆうに一時間はかかるつらい子供時代を、さらりとリズムよく見せるあたりはガイ・リッチーならでは。

 

次に、壮大な映像とアクションシーン。巨大なお城と恐ろしい魔術の呪い、剣や弓が乱れ飛ぶ戦闘や生活感あふれる路地裏を走り回る攻防戦など、わくわくする冒険がいっぱい。 そして、親子の愛や友情もたっぷりと描かれて、胸を熱くするシーンもあります。 

 

ただ、アーサー役のチャーリー・ハンナムの魅力がイマイチ。顔が四角くて身体がでかい。おまけに父役のエリック・バナよりも老けて見える。映画の主役は、甘いマスクのスター性のある俳優がいいなぁ。

 

一方、兄を殺して邪悪な王となるのはジュード・ロウ。 もともと美しい人が悪人を演じると、不気味さや凄みが増して怖いですね~。

恐怖で民衆を縛る政治が長続きするはずもなく、いつの日かアーサーが復讐に来るのでは…と恐れるあまり、わざわざアーサーを探し出して、結局自らを滅亡させることに。

 

『敵を作るより仲間を作ろう』というアーサーのスローガンも青春的で、デート映画にピッタリ。そうそう、なんとあのベッカムが俳優として出演しています!

 

「マイビューティフル・ガーデン」

TVドラマ「ダウントン・アビー」のジェシカ・ブラウン・フィンドレイ主演の、英国版「アメリ」を観るような、「秘密の花園」を読むような、大人の童話的映画でした。

 

几帳面で臆病で、自分の規則に縛られて殻から抜け出せない女性ベラが、隣の家に住む偏屈な老人の力を借りて荒れ放題の庭をよみがえらせ、彼女自身もまた変わってゆく…という物語。

 

「ノッティングヒルの恋人」で、緑滴る庭園の美しさに感激して以来、英国の庭園の美しさに感心していたのですが、この映画を観て納得しました。英国人の庭への愛着の深さは半端ないです。『庭の手入れを怠ったら出て行ってもらう』と借家の契約書に記すほどの徹底ぶりで、愛と手間をかけているからこその美しさなのですね。

 

『秩序ある混沌が大切』だという英国式の庭は、日本の庭とはだいぶ趣が違うのですが、ラストシーンで重要な役割を果たす樹木が「イロハモミジ」という日本産の樹であったのも嬉しいですね。

 

◎日曜かんたんブランチ

栄養たっぷりの緑野菜を美味しく「ブロッコリーのフリット」ご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

雨にちなんだ名曲の第2週目は、

春日八郎さんの「あん時ゃどしゃ降り(S32)」をお届けしました。

 

*各コーナーへの感想やリクエスト曲、あなたのつぶやきお便りもお待ちしています!

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