10月からあちこちで開催されている企画展が

興味深いものばかりで、

最近は美術館や文学館、ギャラリーなどに

出かけることが多くなっています。

 

今回は3連発でお届け!

まず、

北陸放送とはお庭でつながっている

鈴木大拙館。

特別展示「乾坤只一人」。

 

鈴木大拙の生誕日であり、

鈴木大拙館開館記念日だった10月18日に

訪れました。

この日は

賛助会員の方が参加できる開館記念のコンサートも行われました。

 

空気の冷たい夜でしたが

ライトアップされた思索空間が

波紋の揺らぎに包まれ、

チェロとピアノの音色が沁みる夜となりました。

 

 

そして何よりこの日から展示された掛軸

「乾坤只一人(けんこんただいちにん)」も拝見!

この書はこれまで存在が確認されていなかったもので、

大拙の母校である旧新竪町小学校が犀桜小学校へ移設される際

発見されたもの。

 

「乾坤」

つまり天と地の間には、

私、「只一人」が存在する、

という言葉です。

 

次に、

お隣富山県の高岡市美術館。

KNB開局70周年記念で開催されている

「バンクシーって誰?」展。

 

 

イギリスを中心に世界中に分散しているバンクシーの

ストリートアート。

作品を追いかけて世界旅行したい♪と思っていましたが、

実際にはすでに街並みから消されたものも多数あり、

訪れても見ることはできない作品もあるんですよ。

 

この企画展はそんなもう見られない作品の数々を再現!

ある意味、

作り物なわけだけど、

アメリカやヨーロッパ、中東の街並みの一部を

感じることができました。

 

 

何より、

中村倫也が耳元で

その街にその作品を描いた背景を囁いてくれるのが最高 笑。

12月6日(火)までです。

 

そして、

金沢21世紀美術館で開催された

金沢工業大学の曙文庫コレクション展、

「世界を変えた書物」展。

 

 

静かな感動で

今でもあとを引いています。

 

まるで

ハリポタの世界~♪

 

 

世界とは何か・・・

古代の哲学者や科学者が抱いた根源的な問いは

書物により結ばれ、

新たな発見となり、

今につながっていることが感じられました。

 

印刷という技術があったからこそ、

時を超え

国を超え

分野を超え

残されてきたんですよね~。

 

15世紀に出版された初版本の数々。

紙の質感とか装丁とか

紙の存在感が半端ない。

 

ちなみにこれは、

1472年のイシドールス著「語源」初版本♪

 

 

 

この秋は、

いずれも大切に扱われているものを

鑑賞できました。

 

             川瀬裕子

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