三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「プーと大人になった僕」をご紹介します。

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「プーと大人になった僕」

A・A・ミルンの名作児童文学「くまのプーさん」の実写映画化。大人になったクリストファー・ロビンとプーさんの再会を描きます。

 

ディズニーで見慣れたプーさんは、黄色い大きな身体にお人好しの笑顔の陽気なプーさん。しかし本作のプーさんは、白っぽい毛色でしゃがれた声、少し大きめのぬいぐるのようなプーさんで、かなりイメージが違います。原作により近いプーさんです。

 

良かったのはオープニングとエンディング。

100エーカーの森でプーさんたちと過ごしたクリストファーの楽しい幼少期、寄宿舎に入るため、「100歳になっても忘れないよ」と約束した森の仲間との別れ。お父さんの死、妻となるイブリンとの出会いと結婚、戦争・出征・復員を経て、娘マデリンの父となったクリストファーが旅行鞄の会社で仕事に忙殺される現在までを、絵本をめくるように、ノスタルジックに描き出すオープニングが秀逸でした。

 

その後は大人になったクリストファーから見たプーさんの姿が描かれるのですが、ときに煩わしい足手まといの存在として描かれるのが、ちょっと悲しい気持ちになりました。

 

湿気を帯びた野原に吹きわたる風、英国らしい空気感の中で語られる

『〝何もしない”をしよう』や『昨日の今頃は明日だった今日を手に入れた幸せを楽しもう』という言葉に頷きつつ、心癒される大人の童話と受け取るか、少々退屈な大人の寓話と受け取るか、評価が分かれそう。

 

もう一つのお楽しみはエンドクレジットに登場のディズニー音楽のレジェンド、リチャード・M・シャーマンさんの歌声。なんと90歳! 粋なエンディングでした。

 

◎日曜かんたんブランチ

24日は十五夜。美味しいお団子でお月見しましょう。「月見団子」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

藍美代子さんで「ミカンが実る頃(S48)」をお届けしました。

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