三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

サッカーW杯のドイツ戦での日本勝利は素晴らしかったですね。「何事もやってみなければ結果は分からない!」と、岡山のお婆ちゃんが言っていたことを懐かしく想い出しました。

 

◎三丁目映画館

「ある男」

平野啓一郎の小説を映画化。

離婚して息子と共に故郷に戻った里枝(安藤サクラ)は、無口な男・大祐(窪田正孝)と出会って再婚。女の子も生まれて幸せな家庭を築いていたが、大祐が不慮の事故で急死。

その法要に、長く絶縁状態になっていた兄(真島秀和)が訪れ、遺影の人物は大祐ではないと言う。では、自分と暮らしていた男は何者だったのか?

里枝はかつて世話になった弁護士の城戸(妻夫木聡)に調査を依頼し、城戸は大祐として生きた男の素性を調べるうちに、複雑な思いを募らせてゆく。

 

愛する者を喪う悲しみや、出自への差別や苦悩、兄弟の確執と遺された家族の悲しみなど、ずっしりと重たいテーマを描きながらも派手さや激しさはほとんど無く、ほぼ俳優たちの演技力で見せる、「ドライブ・マイ・カー」に似たタイプの映画。

中心となる安藤サクラ、窪田正孝、妻夫木聡に加えて、少ない出演シーンでも怪演を見せて印象的な柄本明、清涼剤のような存在の清野菜名など、実力派の俳優たちの演技が見どころです。

 

予告編で期待したほどにはミステリー感はなく、「ある男」が別人になりたかった理由は想像の範囲で、ラストシーンの城戸も微妙でした。

唯一涙を誘われたのは、中学生の息子を演じる坂本愛登君の熱演で、何度も名字の変わる境遇に、自分のアイデンティティを求める少年の多感さを感じさせて、うるっときました。

 

◎日曜かんたんブランチ

シャキシャキとサクサク。歯触りも楽しい「大根と天かすのサラダ」をご紹介しました。

 

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