三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の良子お薦め映画は「ベイビー・ブローカー」です。

 

◎三丁目映画館

「ベイビー・ブローカー」

「万引き家族」の是枝裕和監督が、「パラサイト 半地下の家族」のソン・ガンホを主演に製作した初の韓国映画。

 

土砂降りの雨の夜、子どもを育てられない人が、匿名で赤ちゃんを置いてゆく「ベイビー・ボックス」に、若い女ソヨンが置いていった赤ん坊をこっそり連れ去る男が二人。

借金取りに追われるクリーニング屋のサンヒョンと、自身もベイビー・ボックス出身というドンスは、子どもを欲しがっている人に赤ん坊を売るベイビー・ブローカーだが、考え直して戻ってきたソヨンが警察に届けようとしたため、買い手探しの旅にソヨンを同行することになる。途中で、養護施設を抜け出してきた少年も加わり、家族のふりをして旅を続ける彼らを、幼児売買の疑いで内偵中の女性刑事二人の車が尾行する・・・

 

サンヒョン役のソン・ガンホは良い役者だ。情を感じさせるうえにコミカルな雰囲気もある。カンヌ国際映画祭で男優賞受賞も納得です。

ハンサムなドンスや腕白な少年など、人間味のある男性陣比べ、女性たちは強すぎてちょっと引ける。やたらと攻撃的なソヨンや、現行犯逮捕のために幼児売買をけしかける刑事スジンと部下のイも魅力的とは言いがたい。 尾行中の刑事が車中であんなに食べる? 次から次へと食べるシーンが続き、大きなモツ?の串刺しを口からあふれるほど頬張って、むしゃむしゃ食べるシーンで吐きそうになりました。

 

『必ず迎えに来ます』と手紙を添えられた赤ちゃんは養子縁組してもらえず、養護施設で育つことになるが、実際に母親が迎えに来るのは40人に1人とか。「パラサイト 半地下の家族」と同じように哀愁の残る結末ですが、大切な人から捨てられた彼らが家族のように寄り添う姿に、ふと、クリント・イーストウッド監督の「ミリオンダラー・ベイビー」を思いだしました。

 

◎日曜かんたんブランチ

猛暑でもご飯がすすむ「茄子の照り焼き丼」をご紹介しました。

 

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