三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「シャイニー・シュリンプス!」と「竜とそばかすの姫」2本立てです。

 

◎三丁目映画館

「シャイニー・シュリンプス!」

実在するゲイの水球チームをモデルに、実在メンバーの一人が監督を務めたヒューマンコメディ。 ストレス発散にぴったりの、笑って泣ける映画です。

 

スランプにあえぐ水泳の元メダリストであるマチアスは、同性愛者への差別発言の罰として、ゲイの水球チームのコーチを命じられる。世界選手権への出場資格を得るために、嫌々ながらへなちょこチーム「シャイニー・シュリンプス」のコーチを引き受けたマチアスは、彼らを率いて世界最大のゲイゲームズで優勝できるのか!?

 

メンバーはなんとも個性的で、目を覆うばかりの自由奔放さ。 「そこまでやるの?!」と驚くハチャメチャぶりで、笑わせてくれます。 定石通りのスポ根ドラマですが、ゲイの彼らが明るく陽気なのは天性なのかと思ったら、彼らにも人に言えない悩みや苦しみがあり、ほろりと泣かせるシーンもありした。

 

ちょっぴりの汗と涙、そしてたっぷりの笑い。 水球ゲームは涼しさを感じられるし、大都会パリから美しいクロアチアへ、展望二階席のある大型バスの旅も、旅行気分を味わえます。「天使にラブソングを」風のラストシーンも楽しいです。

 

「シャイニー・シュリンプス!」

富山県の上市町出身で、金沢美大の卒業生である細田守監督の最新作。

 ’06の「時をかける少女」、‘12の「おおかみこどもの雨と雪」’15の「バケモノの子」と、細田作品のファンなのですが、’18の「未来のミライ」と同じく微妙な後味の作品でした。 

 

高知県の田舎で暮らす女子高生のすずは、幼い頃に母を事故で亡くして父と二人暮らし。現実の世界に心を閉ざすすずは、50億人以上が集う仮想世界「U」で「ベル」というアバターとして自作の歌を披露し、世界中から注目される存在になるが、そんな彼女の前に竜の姿をした謎の存在が現れる・・・ 

 

前半は説明的で絵も暗く、少々退屈でした。ベルが誕生し竜が登場するあたりから盛り返し、「美女と野獣」さながらの世界観と竜の正体をめぐる謎解きでクライマックスへ。

 

すずとベルのビジュアルはあいみょんと浜崎あゆみくらい違うが、中村佳穂さんの歌声は素晴らしい。

竜の正体は『あの人かな?』と予想したがハズレました。すずのお父さんの切なさも少しは描いて欲しかったし、「新しい自分を生きよう」というメッセージやカタルシスをあまり感じられませんでした。 

最近のアニメを観ていつも思うのですが、声の出演に本職以外の人を使う意味があるのでしょうか?… 

 

◎日曜かんたんブランチ

夏の味覚、トウモロコシを天ぷらで。「大葉ととうもろこしのかき揚げ」を紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

新川二朗さんの昭和39年のヒット曲「東京の灯よいつまでも」を、お届けしました。

 

 

ラジオは聴くだけじゃなく、参加すれば楽しさ100倍!

リクエスト曲やあなたの身近なメッセージをお待ちしています。

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