番組内容
2024年12月30日で引退した指揮者・井上道義。引退を発表した2021年末からの3年間、井上道義という男はどんなシナリオで幕を閉じるのか。「去り方」にこだわった男の”終演”を追った。
10代の頃から憧れた“指揮者”になり、約55年を走り抜けた。あらゆる芸術に興味を持ち、あらゆる経験に憧れ、自身を「欲張りな指揮者」だと語ってきた。2014年の咽頭癌をきっかけに徐々に体力の衰えを感じ始めた井上氏は、十分なパフォーマンスができる年齢のうちに引退したいと考えるようになり、2021年に決意。2024年12月での引退を発表した。3年かけて自身の去就をプロデュースすることを決めたのだった。2023年1月、自身の人生を描いたオペラ「降服からの道」を上演。途中、病気により記憶が薄れては書き直し、10年以上にわたる大作となった。生前、育ての父親「正義」と心を通わせることができなかった後悔の念をオペラ上演という形で浄化させた。集大成だったオペラ上演後、闘病や体力の衰え、モチベーションの低下と闘いながら引退という最終章を指揮していく。引退日は2024年12月30日。曲は、得意のショスタコーヴィチと決めた。去り際に拘った井上は何を想うのか。
井上道義(いのうえ・みちよし)
1946年東京生まれ。桐朋学園大学にて齋藤秀雄氏に師事。派手なパフォーマンスで知られる指揮者。
1971年のミラノ・スカラ座主催、グィド・カンテルリ指揮者コンクールに優勝して以来、一躍国内外の注目を集める。新日本フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢(2007~2018)など音楽監督や大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者を歴任。
◆BS-TBSで全国放送決定!【放送終了】
「ラスト・ワルツ~踊る指揮者 井上道義~」
3月2日(日) あさ10時00分~10時54分
BS-TBS版 ナレーション: 役所 広司
放送日時
【放送終了】
2月26日(水)よる7時00分~8時00分
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