今週の「金曜日のお客様」。スタジオには「金沢歴活」代表で歴史研究者の安藤竜(あんどうりゅう)さんにお越しいただきました。“アンドリュー”の愛称で親しまれている安藤さんは関西(兵庫)出身の気さくなお人柄。今回は、金沢で活動を始めたきっかけから、現在の取り組みに至るまでのお話を詳しく伺いました。

 

 大手コンビニの運営会社に勤務していたころ頃、8年ほど前の金沢初出店に伴って、転勤で名古屋から金沢にやってきたという安藤さん。大学時代に山中温泉にカニを食べに来て以来という金沢の文化に没頭し、群馬への転勤辞令が下ったことをきっかけにまさかの“退社”。以降は、大学院にまで進んだ「日本史」研究をメインに、前職のキャリアを活かした企業研修講師のお仕事と並行しつつ、“歴史の街”での日常を楽しんでらっしゃいます。ふと仲良くなった人の家に普通に古文書があることが衝撃」で、日本史の研究テーマとなる「武士や町、街、漁村、山、海運の全てが詰まっている特別な場所」と、石川県の魅力を熱弁されます。

 

 後に、朝活をやってる人との出会いから、歴史に特化した朝活・・・「歴活」をスタートし、(毎週木曜朝7時~8時に彦三のカフェで)毎回別テーマのお話をされてきた安藤さん。そのフランクでマニアックな取り組みが口コミで広がり、現在は外からの講師も招き入れるほどの人気イベントに。現在は小松の「歴活塾」や、金沢でのエンタメ寄りな「戦国ナイト」も牽引し、さらに活躍の場を広げていらっしゃいます。

 

 最近では、金沢美術工芸大出身の東村アキコさん監修のプロジェクト・「かなざわステキ男子」で審査員特別賞を受賞するなど、すっかり金沢の顔となった安藤さん。企業研修講師の仕事と歴史研究者の取り組みが融合しつつあるという現況には、さらなる期待も膨らみます。安藤さんの意気揚々としたお話しぶりに触れながら、好きであり続けることの大切さを再認識する時間となりました。

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