今週の「金曜日のお客様」。スタジオには 1級フードアナリストで外食文化研究科の雅珠香(あすか)さん にお越しいただきました。外が吹雪く悪天候の中、トレードマークの着物にブーツ姿を併せたスタイルでのご登場。「エンゲル係数が高いので、100着ほどあったひいおばあちゃんの着物を着まわしているだけですよ」と気さくに話す愛称“あすかりん”に、最近の ご自身の活動ぶりや巷の外食事情についてたっぷりとお話を伺いました。

 

 金沢グルメに精通する 雅珠香さんは奥能登のお生まれ。外食そのものに触れることなく迎えた高校時代、はじめて訪れたフレンチレストランに衝撃を受け、結果、今や外食のみといっても過言ではない“食べ歩き”ライフスタイルへの足掛かりにされます。これまでブログや著書を通して、生の声を国内向けに発信し続けてきましたが、近年は海外の食文化にも着目し、アジア圏の交流も強くされているそう。聞けば、海外でのメジャーな日本食は「寿司」が筆頭ではあるものの、2番目3番目は「たこ焼き」や「ラーメン」という意外な結果・・・寿司に関してもアボカドやマンゴーなど独特の組み合わせが当たり前で、絶妙な(美味しい)新発見も多々あるのだとか。

 

 「もともとおはぎなどの伝統食も食材のミスマッチからはじまった」と理解を示す “あすかりん” は、「海外に正確な日本食を伝えるだけでなく、海外で浸透している日本食を日本に伝えたい」と、今後のビジョンを語ります。これだけ外食に精通するならゆくゆくはレストランプロデュース業も・・・と期待も膨らんでしまいますが、「私は食べるだけ」と笑う生粋のグルメ女子。その明るく屈託のない愛好ぶりに、ただただ引き込まれる時間となりました。

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