今週の金曜日のお客様、スタジオには、ソプラノ歌手の韓 錦玉(ハンクムオク)さんにお越しいただきました。冒頭の生歌ご披露からその存在感を見せつけてくれた韓さんは、大阪音楽大学音楽学部声楽家を経て本場ドイツの音楽大学に留学、国家ソリスト試験で最も優秀な成績を収めての卒業後は1994年の帰国までの期間を現地(ドイツ)の劇場専属歌手として過ごされた生粋のプロ。今日は、そんな韓さんが、ステージでは話しそうもないほど“素”のお話をご披露くださいましたよ。

 
 音楽好きだった母親の影響で、兄弟そろってピアノを習い、結果として長く続き、唯一音楽の道に残ったという末っ子の韓さん。音楽大学に進学を考えるものの、ピアノ演奏者としての壁を感じ、「声楽」にさらっと転身されたのだそう。ご本人曰く、「がむしゃらにできるタイプ」ではないそうで、オーケストラをバックに歌う機会や、ドイツで出会った恩師との出会いなど“きっかけ”に恵まれながら続けてきた・・・と当時を振り返ります。
 
 力強く透明な歌声のイメージとは裏腹な、“ざっくばらんぶり”な展開となった今回のお話。現在は、ジャンルにとらわれないステージなど、音楽活動そのものを楽しんでいらっしゃる様子で、そう感じさせる韓さんの“自然体”こそが、豊かな歌唱表現にも繋がっているのだなあと想像できる時間となりました。

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