今週の金曜日のお客様、スタジオには『株式会社 林農産』より代表取締役社長の林浩陽(はやしこうよう)さんにお越しいただきました。紅白の鏡餅の被りもので登場された林さんは、普段着用するピンクのつなぎもトレードマークに「23世紀型お笑い系百姓」を名乗る強烈キャラのお方。今回はまさに“時間を忘れて”のお話・・・たっぷり伺いましたよ!

 美術大学から工業デザイナーを目指し、一度は就職するも家業を継ぐ形で農業へと転身された若き日の林さん。当時の周辺農業は「受け身」が基本でモノづくりとは程遠く、ひどく落ち込まれたこともあるそうです。そこから「自社の農業を通じて豊かな生活を創造したい」と一念発起し、様々な仕掛けを模索するなど、現在の「宇宙系農業」の原型を作り上げ、30歳という最年少で「天皇杯」受賞するなど実績も積み重ねていきます。その後、一命をとりとめた経験から特に「食育」を強く意識されるようになったそうで、実際に行う子供向け農業体験は、イベントではなく、継続的に「学習」できるスタイルにこだわり、まる20年を迎えたとのこと。現在は、ネット販売はもちろん「ノーチューバ―」として動画の発信にも注力するなど“ツカミ”もバッチリのご様子です。
 
 また現在は、「石川県農業法人協会副会長」としての顔も持ち、県全体の盛り上げにも注力する林さん。農業生産額は下位ながら、天皇杯受賞率は全国2位という石川県・・・その高い意識をリードするに相応しい明るいお人柄にぐいぐいと引き込まれ、ただただ話の尽きないひとときとなりました。

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