今週の金曜日のお客様、スタジオには富山県高岡市に本社を置く『山岡石材店・山岡石材工業株式会社』から代表取締役の山岡弘之(やまおかひろゆき)さんにお越しいただきました。胸元に『山岡石材店』と白字で記された紺色の法被をお召しの山岡さんは、3年前に代表に就任されたばかりの若き3代目。今日は、墓石についてはもちろん、山岡さんご自身の“今”のルーツにも迫るべく様々なお話を伺いました。

 昭和8年創業で、早くに2代目となられた“職人気質”なお父様の「社員、家族を大切にする」姿を「尊敬」し続けてきたという山岡さん。ご自身は四国・高松の採石場で「石彫り」の修業を重ね、福島で「石積み」、さらには“墓に特化した会社にはない技術”を得るべく、広島で建築の「石張り」なども勉強をなさってきたそう。
 “風化しにくく加工しやすい”石を見極める力を着実に身に着けてきた下積みエピソードにはただただ感心しきりです。こぼれ話として、お墓掃除では「亀の子たわし」の使用がおススメで、洗剤については“残り”が石の焼け付けを起こすので「注意が必要」との助言もいただきました。
 
 目に見えないものに対しての「心」が希薄になっている近年、先祖を思い、自身のルーツを振り返る機会となる「墓参り」への思いをご自身もより深めていると山岡さん。社員や家族に注いできた「人づくり」をお客様に対しても伝えていきたいそうです。山岡さん曰く「涙流して手を合わせてもらう希少な商品」・・・お父様(2代目)譲りの誠実な姿勢が優しく、力強く響く時間となりました。

ページTOPへ