今週の金曜日のお客様、スタジオには『金沢学院大学』芸術学部名誉教授であり、『株式会社バルデザイングループ』代表取締役会長の大場吉美(おおばよしみ)さんにお越しいただきました。実は今回、二つのお立場や一アーティストとしてではなく「百万石まつり」総合プロデューサーとしてのご登場。今年大成功を収めたばかりの一大地元イベントを振り返りながら、様々な“裏側”も伺いましたよ。

 遡ること12年前、「もてなしドーム」が金沢駅前に誕生し「百万石行列」のスタート地点に“変更”されたことで、「出発セレモニーを任された」のが関わりのはじまり。ちなみに、4年前に“いつの間にか”総合プロデューサーに昇格していたのだとか。ただ、3.1キロに及ぶ大行進は当時「間延び」の問題を抱えており、その解消が急務とされ、GPSを持ったスタッフ13名を等間隔で行列に配置するなど原因の“リサーチ”から大場さんの大仕事が始まります。行列そのものを知るために実際に練習風景を見たり打ち合わせをしたり…スタッフ一人一人が担当チームと交流を深めたり・・まさに“基本”に忠実だった様子です。結果、全体が見えたことで、2年目には「もてなし太鼓」や「忍者」を投入するなど、現在のバランスへと着実に進化していきます。
 
 66年の伝統的お祭り・・・金沢全体の歴史への敬意もさることながら、なによりも「金沢にいてよかったと思ってもらいたい」という現在進行形の地元愛が原動力の大場さん。今年のセレモニーの目玉・「鷹匠」をはじめ、「イベントはナマモノ」だからこそ、とにかく「一生懸命歩こう」「一緒に汗をかこう」と全員に呼びかけ続けたと振り返ります。重責を果たしながら、「その呼びかけができたことが成功」と語る大場さんの謙虚な姿勢が、ただただ大きく見える時間となりました。

ページTOPへ