今週の金曜日のお客様、スタジオには『滝本農園』より、代表の滝本正人(たきもとまさと)さんにお越しいただきました。日に焼けて、まるで武将隊のようなシュッとした出で立ちの滝本さんはフリーペーパーの営業職から脱サラし、跡継ぎではなく、一から起業された異色の経歴の持ち主。石川では珍しいとされる「苺の市場出荷」をメインとする農園、そして滝本さんという人物について様々な角度からお話を伺いました。

 以前の仕事で携わった「農商工連携事業」の中で、管理者として関わった苺生産を通じ、農業の楽しさと可能性に目覚めたという滝本さん。2015年2月に設立した河北潟の農園には現在ハウス6棟を構え、来年には4棟を新たに建てる予定で、その見立ての確かさを自ら証明していらっしゃいます。トマト、小松菜の他ににんにくや里芋など県産では珍しい作物を多く扱い、障がい者雇用にも積極的で、自然災害以外の経営リスクを避けるためスーパーと直接値決めを行うなど、新規参入のチャレンジ力を活かした「ありそうで、あまりない」経営を展開していらっしゃいます。
 
 毎日飲むほどのお酒好きで「朝が苦手なので7時ごろからのんびりやってる」とおどける滝本さんは常に合理的でありながらもかなりの自然体。「来年は苺狩りもやりたい」と頼もしい展望を語る姿にもしっかりと癒される、あたたかい時間となりました。

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