今週の金曜日のお客様、スタジオには『金沢ターミナル開発株式会社』より、代表取締役社長の辻子義則(つじこよしのり)さんにお越しいただきました。鉄道職員としてのキャリアを経て着任された駅商業施設の運営会社で取り組んできた、北陸新幹線開業に向けての“金沢百番街大リニューアル”・・・その舞台裏などを様々な角度から伺いました。

 昭和52年入社の「国鉄」時代から、多くの「駅」の歴史を見続けてきた辻子さんが、その顔と言える「駅ビル」を任されること自体は、業種は違えど大転換でもなかった様子で、着任時から「駅に2つの新しい町を作る」ビッグプランに集中できたとのこと。2014年オープンの『あんと』では2つの高架下をひとつにする工程で、そして2015年オープンの『りんと』では広大なスペースに日本庭園を造る際の資材搬入などで苦労は重ねたと振り返りつつも、観光客が喜び、新たな雇用も生み出せた結果に深く安堵されているそうです。
 
 辻子さんの想像を遥かに超えた「3倍」の集客効果を維持するため、現在は「金沢」全体の導線のメリットを活かし、一斉バーゲンやハロウィンパレードを仕掛けるなど武蔵・香林坊エリアとの連携にも積極的。GW前には、駅のコンコースに巨大サイネージを設置するなど北陸新幹線開業から三年を経過した今も観光都市としての成熟を重ねている模様です。
 
 時間の関係で、ご趣味の「長唄」披露までは辿り着けなかった今回のゲスト出演ですが、辻子さんの人柄溢れる語りに聞き入りつつ、駅目線からの金沢の魅力を改めて実感する時間となりました。

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