今週の金曜日のお客様、スタジオには「宇宙兄弟」など数多くの人気作を手掛けた映画監督の森義隆(もりよしたか)さんにお越しいただきました。最新作「聖の青春」がひと段落したところで、埼玉より新たな発想を求めて家族で金沢に移住されたというテレビ制作出身の38歳。直感を信じてよかったとこの半年を振り返りつつ、自身が感じられた金沢についてじっくりお話を伺うことにしました…が、「金沢の魅力は奥深いので言葉にできない」とのことで…ご自身の唯一の趣味とされる読書を活かし、「書物から見つけた金沢ベスト3」と題した企画の中での変則的なご紹介となりました。

 3位は街づくりの具体性が響いた「金沢らしさとは何か」、2位は金沢出身の仏教学者親子の関係性を描いた「東京ブギウギと鈴木大拙」、そして第1位には吉田茂元総理の子息、吉田健一氏の著書で自身が思う金沢の精神部分ど重なる「金沢」を挙げられた森監督。間接的な言い回しで熱弁をふるいながらも具体的なメッセージがすっと伝わる監督独特の書籍紹介は流れるように展開し、番組スタッフ一同、安心してコーナーをお任せすることができました(笑)
 
「読書をネタ探しという仕事にしたくない、結果、映像化したくなるかどうか、も考えずに気軽に読書している」とは森監督の流儀。自然体を求める監督が生活拠点に選んだ金沢をまたひとつ誇りに思える時間となりました。

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