今週の金曜のお客様、スタジオには富山県高岡市から『高田製作所』副社長の高田晃一(たかたこういち)さんにお越しいただきました。仏具製造に始まり来年で創業70年。地場産業の要・「鋳物」を整形する「砂型」製造のノウハウを踏襲しつつ、あらゆる「モノづくり」に取り組む金属加工会社の3代目…そんな高田さんとのお話は、リクエスト曲のオンエアをご勘弁いただくほどに色濃く、熱い内容となりました。

 クリエイティブな家系として数えれば1811年スタートとなり、実質6代目となる高田さん。自社の歴史を振り返る中で欠かせない「高岡銅器」の歴史話が重なり、「いまさら聞けない」伝統産業の背景・歴史についても詳しくお聞きすることができました。

 ショールームでサンプルが一望できる108種類の金属はマニアにはたまらない内容?・・・ともあれ、自社の誇る精錬技術を3Dプリンターの導入などで迅速化し、「原型」から「製品」までの一貫生産を可能としたという最新「モノづくり」事情は、私達の抱く「職人」像からはかけ離れたものでした。ただ、その根底にある信念は「ものを作ることはヒトを愛すること」と、昔から変わらないのだと強くおっしゃられます。

 「全世界にヒット商品を送ることで、技術者のDNAを未来に送りたい」と語る高田さんは現在、バターナイフからカーストッパーまで、日本のトップブランドの製品に携わっていらっしゃいます。そんな身近な伝統産業の「イマドキ」の力強さに、ただただ感心しきりの時間となりました。

◆お話を聴く >>> 20160415kinyoubi.mp3
※スタジオでのお話をお聴きいただくことができます。

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