三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「マークスマン」です。

 

◎三丁目映画館

「マークスマン」

愛妻に先立たれ、メキシコ国境に近い町で牛を飼いながら愛犬と暮らす元海兵隊の狙撃兵ジム。 ある日、麻薬カルテルに追われるメキシコ人母子が国境線を越えるが、母親は撃たれ11歳の息子ミゲルをシカゴの親戚に送り届けて欲しいと懇願して亡くなる…  蛇のように執拗で凶暴な一味からミゲルを守り、送り届けることが出来るのか? 命を賭けたジムの戦いが始まる… という謳い文句に、派手な銃撃戦やカーチェイスのアクション映画を予想したが、さにあらず。

悲哀に満ちた人生ドラマでした。

 

愛妻の高額な医療費に追われ、小さな牧場までも失おうとしている初老の男ジムの悲哀。父親の顔も知らず、母親までも喪った少年の悲哀。そして、残虐非道な悪党の抱える悲哀までもが切ないドラマでした。 リーアム・ニーソンの主演ですが、「ちょっと前までならクリント・イーストウッドがやりそうな映画だなぁ…」と思って観ていたら、それもそのはず、クリントの作品に多く関わってきたロバート・ロレンツの監督・脚本でした。

 

「グロリア」や「真夜中のカーボーイ」など、名作映画の名シーンを想い出させるシーンもあり、悪党一味の残虐な殺人シーンも直接的な描写を避ける手法が良心的で、好感が持てます。

作り手も観客の想像力や審美眼を信じてくれなくちゃね。

 

それにしてもアメリカは大きい。あまりに広い!

行けども行けども赤茶けた不毛の大地と砂ぼこり。孤独感が半端ないです。

『どんな境遇だったとしても、その生き方を選んだのは自分自身だ!』というジムの言葉が印象的で、考えさせられるラストシーンでした。 スカッと爽やかな結末…とはなりませんが、悲しみの中にも一筋の希望を見出せて、しみじみと余韻を残します。

 

◎日曜かんたんブランチ

お正月は出費が多くてピンチ!の人にも!?「もやしのチーズ焼き」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

三田村邦彦さんの昭和56年のヒット曲「想い出の糸車」を、お届けしました

 

 

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