さて、いよいよ最終回となる(今週の)「金曜日のお客様」。スタジオには 『 廣誓寺(こうせいじ)』より、ご住職の巽亮光 (たつみりょうこう)さんにお越しいただきました。平成19年より現在のお立場(住職)を担う巽さんですが、僧侶となるまでの道のりはかなり独特・・・ということで、今回は巽さんのお人柄にも迫るべく、高校卒業当時を起点に、今日に至るまでの様々なお話を伺いました。

 

 高校のご卒業後は「お寺を継ぎたくない」との強い思いから郷土を離れ、北海道の農場や沖縄の土木建築現場で旅費を稼ぎ、タイやインドで「生きる意味を探していた」という巽さん。タイでは(なぜか)ムエタイに没頭することになりますが、後のインドでは、電気もガスもない暮らしの中でもイキイキと暮らす現地の人々の姿に心打たれ、「生きる意味」を考える自分がちっぽけに見えたことから、帰国後は僧侶の道へと回帰されます。

 

 現在は、地域の若手住職と連携した「オテラート金澤」の立ち上げ(今年は 8月25日~9月9日開催!)に関わるなど、地域に“拓かれたお寺”の在り方を模索し、具現化されています。9回目となる今年の「オテラート金澤」 では、全ての繋がりを考える機会となるよう「生きとし生ける者」をテーマに掲げているそうで・・・まさに巽さんの人生そのものですよね!今日も住職というお立場を心から大切な「生きること」として全うするお姿、その懐深さを裏付けるバイタリティに魅了される時間となりました。

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