今週の「金曜日のお客様」、スタジオには『中部特機産業株式会社』より代表取締役社長の中橋勝美(なかはしかつみ)さんにお越しいただきました。昭和36年創業と干支3回りを数える北陸の老舗通信事業会社・・・その成り立ちから現在の取り組みまで、じっくりとお話を伺いましたよ。

 

 電化製品を含む機械や無線いじりが大好きで、最寄りの電気店で廃品を貰ってラジオを作ったり、ご近所のテレビを直して回ったり・・・と独特の少年時代を送られた中橋さん。好きが高じて身に着けた技術を生業にする未来を描き、まず前身の会社では、当時世に出たばかりの缶コーヒーを自販機に詰めてまるごと販売し、詰め替えまでを担う代理店事業を成功させます。また、今の冠となる無線事業の立ち上げ後も、後に通信事業そのものの大規模な移行が推測された初期の携帯電話販売に目を付け、メーカーに1年に及ぶ直接交渉の末、代理店権を手に獲得するなど、迷うことなく「先手」を打ち続けてきました。「儲かることはみんなやるからやらない。儲からなさそうなことを儲かるようにすることが面白い」と中橋さんは“思い立ったらすぐ行動”の独自路線を貫いています。

 

 「広く浅くは誰でも難しいが、得意のことを絞り込みをすれば誰でも100パーセントの力が発揮できる」・・・中橋さんの確信は社員とのコミュニケーションにも繋がり、旅行ではなく、年に2回の大運動会を通してまだ見ぬ“全力”を引き出すなど社風もユニークです。さらに現在は、「人が集まり、集まれば事業が成り立つ」を胸に各所での公園づくりに勤しむなど地域貢献にも積極的!そんな理論的で人間的なそのお人柄に終始魅せられ、ワクワクする時間となりました。

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