第619回 北陸放送番組審議会サマリー
2026年5月22日 15:00
カテゴリ:2026(令和8年)
開催日:令和8年5月22日(金曜)
【出席委員】 5名
森本 章治 委員長 堀 直子 委員
高橋 涼子 委員 長澤 裕子 委員
柴田 剛介 委員
【議事】
・ラジオ・テレビ 令和8年6月の主な番組放送予定
・テレビ番組批評
令和8年4月29日(水)午後3時49分放送
「響きの継承 ~世界の技術者が挑んだパイプオルガン大改修~」
北陸放送報道部
<各委員からの主な意見のまとめ>
・県立音楽堂での 25 年前のパイプオルガン設置をめぐる話と、現在の改修工事の進 捗の過程が、金沢の文化を支えるという部分で1つの物語になっており、映像とし ての見せ場もあって、見ごたえがあった。取材も丁寧に進めていた印象を受けた。 その一方、パイプオルガンの設置をめぐる OEK 初代音楽監督の岩城宏之氏の心の 動きが見えにくかった。設置反対から容認に動いた岩城氏の思いがもっと伝われば よかった。また改修と能登半島地震との関連について、もっと触れてほしかった。
・番組の中で「オーケストラと調和するオルガンの音」という表現があったが、どの ような面で調和するかをもっと知りたかった。音楽堂での演目の中で、どこまでパ イプオルガンが使われているかを示せればよかった。また改修作業でパイプをかつ いだり、合体させたりする場面の映像がうまく表現されていただけに、その背景に ある人間的なストーリーが出せれば、より良い番組になったと思う。
・「技術者による大改修」という部分では、どのように手入れしてきたかなど情報量 が多く、専門家でなくても理解でき、作業の1つ1つが面白かった。パイプオルガ ンの見取り図が直感的、視覚的にわかればよりよかった。その一方、「響きの継承」 という部分では、「調和する音」、「他のホールとの音の違い」などという言葉だけ が飛び交い、実際にどのような音なのかが番組ではわからなかった。テレビでの表 現は難しいのかもしれないが、「100の言葉よりも1つの音」が大切だと感じた。
・パイプオルガンの改修を裏で支える職人の情熱や継続力が伝わり、県立音楽堂のパ イプオルガンが、金沢の宝の1つだと認識できた記録番組だと言える。改修後のこ けら落としで、「和との調和」をうたった野村萬斎氏との公演シーンをもっと長く 見たいと思った。
・あれだけの改修シーンを見ることがなかったので、新鮮に感じた一方、パイプオル ガンの仕組みがわかっていないと理解が追い付かないのではないかという印象を 受けた。職人が「イントネーション」と話すのを「音色」と解釈していたが、自分 は「音程」のことを示しているように感じられ、言葉遣いを科学的にとらえる部分 が足りなかったのではないか。
以 上
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