番組審議会バックナンバー

1.開催日時  令和3年1月25日(月) 

2.開催場所  新型コロナウイルス感染防止のため書面開催に変更

3.委員の出欠 委員総数 9名

  出席委員  9名

  福森義宏   委員長  植村まゆみ 副委員長

  大樋長左衛門 委員   小田與之彦 委員

  西尾眞友   委員   大 場 吉 美  委員

  堀 直子   委員   み  ゆ   委員

  滝口圭子   委員

  ※委員全員の方から書面を頂きました。

 

放送事業者側

        代表取締役社長         吉藤 徹

        常務取締役           島田喜広(編成担当)

        取締役報道制作局長       大家陽一(報道制作担当)

        番組審議会事務局長       沢田秀樹(業務局長)

 

4.議題

◇第29回(令和2年)番組審議会賞選考結果について

◇批評番組 
MROテレビ『日本のチカラ 能登から始めよう~めざせ自然栽培の聖地~

令和2年11月29日(日)午前6:00~午前6:30

北陸放送 テレビ制作部

 

5.議事の概要

◇第29回(令和2年)番組審議会賞選考結果については、書面でご承認頂きました。

◇批評番組ついては、各委員より書面でご意見を頂きました。

 

6.各委員からの主な意見のまとめ

■あらためて「自然栽培」の苦労や大変さを知らされただけでなく、それに携わる人々の行動力・言葉には本当にチカラがあり、大袈裟な演出もなく映像も自然で素朴でかつローカル色も上手く出している点で、全国放送としても相応しい番組だった。

 

■「人間ばかり都合よく生きよう。自分だけが儲かろう。そういうのは終わりにしたい。」という最後のコメントは、このコロナ禍において原点に帰ることの大切さを視聴者に再考させてくれたのではないか。

 

■農業と子育ての共通性については、かねてから語られているところであり、粟木さんの子育てのエピソードや越田夫妻の生活など、「はくい式自然栽培」の番組でありながら、それぞれの人間模様を挟み、新しい農業の在り方に新しい人生を重ね合わせたいという、制作者の強い意志を感じた。

 

■JAが率先して「のと里山農業塾」を運営していることで、JAの「保守的」なイメージが変わった。JA自身も新しいものに挑戦していることが分かり、日本の農業の可能性を感じさせてくれた。

 

■番組のキーポイントとなっている「のと里山農業塾」に関して、もう少し情報が欲しいところ。例えば、塾の卒業生がいまどんな活躍をしているのか、またこの塾をJAとともに支えてきた行政や生産者のことについても触れて欲しかった。

 

■「自然栽培」とひと言でいっても、「有機栽培」「無農薬栽培」「化学肥料不使用栽培」「無耕作栽培」等様々あり、それらの組合せもある。「はくい式自然栽培」の定義を明確にすべきだったし、「自然栽培」で重要な『土の力』にも触れていない。番組内容は素晴らしかったが、科学的な見地からは少し物足りなさを感じた。

 

■「自然栽培」への姿勢やそこにあるに人間関係を盛り込んだことは評価出来るが、一方で手間がかかり収益も上がらないという「自然栽培」のジレンマを強調してしまう結果にもなっていた。「自然栽培」で自立している地域の話題も紹介し、農業に対する「明るい展望」まで盛込めれば、さらに番組としての完成度が増したように思う。

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