あなろぐ

少しずつ紅葉の色づきが楽しめる季節になってきましたね。

一度ラジオでもご紹介したのですが、この時期に降る雨のことを

「八汐の雨」(やしおのあめ、と読みます)と呼ぶことをご存知でしょうか。

一入、とは布を染めるときに染料に1度だけ浸すこと。

そして、「八汐」はそれを8回繰り返すことを指すのです。

ただし、八汐の雨が染めるのは布ではなく葉っぱ。紅葉です。

日に日に深まっていく紅葉に降りしきる雨を、

葉を赤く紅く染めていくようだと感じた昔の方が考えた和の言葉。

美しさにため息がもれます。

 

秋の空には物思いが似合います。

先日、ふむふむと考えてしまったのが、

女優芦田愛菜さんの「信じる」についての自論について。

ニュースでも話題になっていたのでご存知の方も多いと思うのですが、

「信じるとは、今まで見えてなかった相手の部分が見えた時に、

 それを受け止めることができること」

と語られた言葉に加えて、芦田さんはこう仰っていたんです。

「(それができる)揺るがない自分がいること」

 

信じるって、ハードル高いいいいい…と震え上がってしまった若輩者の私ですが、

それでも深く納得した部分もありました。

この人は信じられる、この人は信じられない、というように、

相手が変われば信用度も変わるのが当たり前の世の中ですが、

芦田さんの解釈では「誰かを信じる・信じない」は、

「どれだけ揺るがない自分がいるか」に掛かっていて、

つまりは自分を信じることができれば人を信じることもできるということなんですね。

受け入れられない出来事が起きた時に、受け入れられない人と出会った時に、

その理由を相手に求め、何かを誰かを責めてしまいがちな私たちですが、

きっとそれは弱さの表れであり、自信のなさがなせる業なのだと思うと、

自らの襟元を正す思いがします。

 

16才でありながら、あまりに老成した考えで周囲を驚かせた芦田愛菜さんは、

読書家としても知られています。

(ご自身のお勧め本を紹介した「まなの本棚」も話題になりました)

本の効能には色々あるとは思うのですが、執筆者の力を借りて、

共に深く普遍的なテーマに潜っていけるというのもその一つなのでしょう。

芦田さんの言葉には、何かに深く潜った人間が、

自らの手で何かを掴んで持って帰ってきた、そんな知の軌跡が見えるような気がします。

そういう意味では、読書とはかなりマッチョな作業でもあるのではないでしょうか。

 

まあ、そんな固いこと言わずとも、笑ったり泣いたり驚いたり、

色々な感情を追体験できるのが本のいいところでもありまして!

久しぶりに本でも読んでみようかな、という方には、

MROラジオ「金沢ビーンズ明文堂書店プレゼンツ竹村りゑの木曜日のブックマーカー」がお勧めです!

10月からは木曜2000から放送で、再放送は日曜745分からです。

 

流れるような見事な番宣を披露してしまいました。

それでは皆さま、良い秋のひと時をお過ごしくださいね。

今回の担当は竹村りゑでした。

 

次回は牛田アナウンサーです!

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