5月10日(木) 放送 「数学力の低下〜ゆとり教育か?駄菓子屋の消滅か!?」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。新緑の季節5月に入りましたが、先日より不順な天候が続きますね。

今週のテーマは「数学力の低下〜ゆとり教育か?駄菓子屋の消滅か!?」です。意味深なタイトルでお届けしました。理科や数学の学力低下が叫ばれ、ゆとり教育は見直され、教科書改訂もされ、廃止になった単元が復活したりといった状況下で、果たして理数の学力低下は、ゆとり教育のみに起因しているのでしょうか?家庭で出来ることがあるのではないでしょうか?

先日、私は息子と娘を連れ、子供たちの遠足のおやつを買いにスーパーの駄菓子コーナーに行きました。おやつの予算は一人200円です。子供たちはどんなものを選ぶのか、黙って見届けることにしました。早速、子供たちはお菓子を選び始めました。いろいろ手に取っては、悩んでいるようです。そのうち、あることに気が付きました。息子は小2ですが(勉強が得意とは言えないのですが)、お菓子を手に取り、計算しながら買物をしているのです。「あと残り、●●円だから、これを買おうか(買うまいか)」と頭の中で逆算しながら、何を買うか判断しているのです。息子の目的ははっきりしています、予算内でどれだけ多くのお菓子を購入できるか。これは現実に即した、いきた学習の機会だと思いました。普段の生活では、こんな場面はなかなかないので、私自身もはっとしました。

さて、今日は冒頭で福島アナウンサーに問題を出しました。 問)3%の食塩水100グラムと、7%の食塩水300グラムを混ぜたら、何%の食塩水になるでしょうか?
福島アナ、私が長田アナウンサーと話を進める中、答えを出してくれました。
福島アナ「答えは6%です」
正解です。
福島アナの答えの導き方は、食塩のグラムを出すところからでした。食塩水100グラム中に3%だから食塩は3グラム、300グラム中に7%だから300グラム×0.07で21グラム、合わせると食塩は3グラム+21グラムで24グラム、水は400グラムになるので、食塩が水の中に占める割合を出すと、24グラム÷400グラムで0.06、パーセントで表すと6%となり、答えが6%になるのです。福島アナの答えの出し方は、理想的な解き方でした。ちなみにこれは小学校5年生の問題でした。

筋道をつくって考えるのが、数学の勉強のあるべきかたちです。 先ほどのエピソードにもありましたが、いかに頭を使って考えるか、一生懸命考えるこ とに大きな意味があります。

今日の放送で、私は駄菓子を持ち込みました。あれこれお菓子を8個ほど買って、全部で 99円でした。私が子供の頃は近所の駄菓子屋で、もらったお小遣いをいかに有効に使お うか、あれこれ思案していたことを思い出しました。知らず知らずのうちに、いきた学習 をしていたんだなと、あらためて実感しました。そういえば、駄菓子屋はすっかりなくな ってしまいました。生活の中での、子供たちの学習の機会が一つ、また一つとなくなって しまうのは残念です。 教科書の中だけでなく、生活の中には、たくさんの活きた学習の場があります。 暗記だけでは得られない知識が得られる機会を、子だもたちにもっと提供できればという のが、私の思いです。

4月26日(木) 放送 「志望動機や目標が大切」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。金沢事務所の引っ越し作業を行っており、私服で来てしまいました(笑

■質問

いつもMROラジオを楽しく聞かせていただいております。高校生の息子に関するご質問です。国公立大学志望で日々勉強に勤しんでおりますが、第一志望の大学が模試でずっとE判定です。まだ四月ですが、志望を変えずにこのまま頑張ってみるべきでしょうか。それともワンランク志望を下げて、勉強法を変えてみるべきでしょうか。ちなみに、経済上の都合で私立大学を受ける予定はありません。(ラジオネーム:中村さま)

この手のご質問は派遣先のご家庭でもよく挙がる話なのですが、端的にひとつの方法として申し上げますと、センター試験を受けてから変える方が良いと思います。私は高校受験でもよく言いますが、自分が通う学校を点数で選んで良いのか?という話ですね。

例えば、金沢大学を志望していたとして、今の段階で判定がよくない。では、難しいからその下のランクで大学を探してみようか、ということです。そういう形で大学を選んで大学生活を送った生徒を、就職活動の時に企業がどう見るか。結局、自分が思い描いて入った学校ではなくなってしまいますので、大学時代のイメージが薄れてしまうのは間違いないでしょう。私の経験上で申しますと、意外とD判定でも合格するケースは多々あります。あくまでもポジティブな発言ではありますが「E判定をD判定に変えればいいんだ」と考えればチャンスはいくらでもあります。したがって、この時期はお子さんの志望動機の方を大事にしてほしいですね。

もうひとつアドバイスするとすれば、大学に行かなければいけないという前提を一度、取ってみてください。そのお子さんが、この大学のこういう学部でと思い描いている部分はあると思いますので、その分野に近い専門学校も考えてみても良いかもしれません。ダメなら専門学校でもいいと考えていかないと、お子さんの選択の幅がなくなってしまいます。あくまでも、やりたい事や目標を大切にしてあげるべきだと思います。

実際問題、地方国公立大学の場合、地方公務員などは強いのですが、民間についてはまだまだでしょう。それならば、専門的な技術や知識を身に付けるため、専門学校に進学して就職活動するものひとつの方法でしょう。現代社会では、大学卒業という意味合いが一昔前と大きく変わってしまっています。企業は「あなたは大学を出ているのだね」とは見ません。むしろ「大学生活でやりたいことを持ってどう頑張ってきたか」と見ますよね。今の時期にお子さんに「専門学校という道もあるのだぞ」などと言う必要はありませんが、応援する側の親御さんにも、そういう選択肢もあるのだと思っていただければと思います。親御さんのプレッシャー発言は、お子さんにもやもや感を与え、集中力を削いでしまいます。私たちも今までたくさんのお子さんを見てきましたが、お子さんの成績が上がらない一番の原因は、この“もやもや”です。まず親御さんが、どんと構える姿勢でいることが何よりも大事です。

3月22日(木) 放送 「効率的な国語の勉強法」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。受験結果の報告が届いておりますが、おかげ様で一昨年に引き続き、今年度も東大(文V)に合格者を出すことができました。ただ、家庭教師は1対1の個別指導なので、「赤点から東大まで」と幅広くひとり一人のニーズに応えていければと思います。今週は、リスナーさんからいただいた質問にお答えします。

■質問

いつもMROラジオを楽しく聞いております。この春、私立高校に入学する娘の事なんですが、国語の科目がどうしても苦手でテストの点数はいつも30点台。本人は国語が大きらいで勉強しても頭に入らないとの事。覚える気がまったくありません。このままでは赤点になってしまいます。どうしたらいいのでしょうか?(ラジオネーム:さくら)

高校生の場合、特に最近ですが、赤点以上に大事なのは課題提出なのです。逆に課題提出さえ期限を守って提出できていれば、多少の赤点に対してはレポート提出や追試験など温情があります。課題も出ていないと、スパッと切られますので気を付けてください。

いただいたご質問の国語という科目に対してですが、高校生に入ってまず一番大きく違う所は「古典」ですね。ただ、古典の勉強に関しては、英語の勉強と同じような感覚で捉えることができ、しかも英語よりも簡単なのです。ベースが日本語というのと、単語や文法が英語ほどないのです。さらに古典作品は数に限りがありますので、捻りようがありません。まず、古文の文法をきっちり暗記したらいいですね。それから、原文の訳が付いた参考書も書店で売っておりますので、とにかく“作品に触れる”ということをしていただきたいと思います。

また、現代文に関しては、少し難しさが出てきます。小説物語文に関して、主人公や登場人物の心情の読みとりが問われることが多くなります。中学生レベルであれば、登場人物の心情は直接描写されることが多かったのですが、高校で扱われる作品になると間接的に描写されていたりします。例えば「冬の寒い日、暗い中で・・・」など風景の描写などで心情を表すことが増えてきたります。このように、場面を読み取るなど客観的にイメージを捉えることが重要になってくるのです。

そして、最もやってはいけないのは、物語の中に入り込むことですね。自分なりの捉え方をするので、読書感想文であればまだいいのですが・・。テストに答えるのであれば5W1Hや接続詞など、文法としての扱いをきっちり勉強して欲しいですね。学校の授業では、読みとりを中心に展開されていることが多いので、もし家庭で勉強するのであれば、教科書ガイドもあります。文法の拾い出しがしっかりとされておりますので、それを虎の巻として勉強するのも効率的かと思います。

3月8日(木) 放送 「入試問題の解説と応用問題の解き方について」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。高校入試が終わったばかりということで、今日はそちらからお話していきたいと思います。例年とそれほど大きく変わるということはありませんでしたが、センター試験同様、難易度についてはそれほど上がってはいないなぁという印象です。特に理科などは基礎的な事で重箱の隅をつつくような問題が多かったので、意外と上位層にはきつかったかもしれません。理数系をもう一度基本からやり直そうというのが今指導要項の傾向でもありますので、基礎を大切にした入試だったかなぁと思います。

あとこの機会に2点ばかりお話しさせていただきます。今お渡ししたのは、2008年から2012年までの国語の入試ですが、作文で1題10点という高配点な問題です。例えば、2008年を見てみましょう。

Q.次の短歌を詠んで、あなたが感じたことや考えたことを、自分の体験あるいは見聞を含めて書きなさい。

なんでもない会話なんでもない笑顔なんでもないからふるさとが好き(俵万智『サラダ記念日』河出書房新社より)

なぜこの問題をピックアップしたかと言いますと、この「ふるさと」という捉え方を、中学生がどう感じるのかということです。通常、ふるさとは、あくまでも外から見つめる時の表現ですよね。

それから、2010年を見てみましょう。

Q.次の意見に対して、「賛成」「反対」どちらかの立場に立ち、その理由を示しながらあなたの意見を書きなさい。ただし、解答用紙に書かれている書き出しの文に続けて書くこととし、□には賛成か反対を書き入れること。

中学生のうちに、将来就きたい職業を見つけるべきだ。

これが中学生に答えられるかどうかということです。完全に大人目線ですよね。

そして今年の問題2012年を見てみましょう。

Q.次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。

仕事疲れの帰り道。押しボタン式の信号が赤に変わり、私は車を停めた。「はぁー」ため息がこぼれた、次の瞬間、私は魔法をかけられた。横断歩道を渡り終えた男の子が、私たちに向かって、丁寧に頭を下げたのだ。思いがけないその仕草は、私を、対向車のひとを、一瞬にして笑顔に変えてしまった。(ACジャパンの広告より)

この文章から、あなたはどのようなメッセージを受け取りましたか。そのメッセージと、それに対するあなたの考えを、二百字程度で書きなさい。

ACジャパンの広告からですが、これも子どもの心を表現したというよりも、大人の心情の表現ですので、車も乗ったこともない子どもたちがこれをどう受け止めるかということです。

このように3つほど紹介させていただきましたが、何気ない普段の大人との会話が重要なのではということです。例えば勉強しなさいとか、○○してはだめとかそういう話ではなくて、今日こうだったなど食卓などでの何気ない会話の積み重ねが、実はこういう作文で発揮されるケースがありますね。

さて続いて、リスナーさんからいただいた質問にお答えします。

■質問

高校生の息子は、中間・期末の定期テストではそこそこの点数をとってきますが、実力テストになると点数も順位も落ちてしまうようです。本人も、範囲が広く、応用問題が中心になると問題の解き方がわからなくなると言っています。日頃からどのような勉強を心がければ定期テストでも良い結果を残せるようになるでしょうか?(ラジオネーム:papa)

応用問題・・・などという言葉からも、おそらく数学に関してのご質問かと思います。これは私たち指導者も気を付ける点ですが、「インプット」と「アウトプット」の捉え方を分けるということです。子どもたちが定期テスト前にどうしても陥ってしまうのが、インプット作業が中心になってしまうことですね。できるレベルではなくて、わかるという範囲に留めてしまうのです。特に高校生にもなると範囲が非常に広く、量も多いので、わかる段階でどうしても留めざるを得ないという場面も出てきます。これがアウトプットとどう違うのかと言いますと、例として福島さんにMROさんのキャラクター「みらいちゃん」を書いていただきます。

はい、正解はこうです(笑)

普段から目にしているはずで、頭の中にもきっちりイメージは持てているのだと思いますが、それが実はインプット作業です。しかし、実際に書けるという段階まで落とせているかというと、なかなかアウトプットということを意識しないと出来ないのです。特に数学の場合は、この「書ける」という段階まで落とし込めていないケースが多々ありますので、普段の学習時からわからなかったときに答えを見ながら出来たつもりになるのではなくて、一から十まで自分の手で仕上げられて初めて「出来る」という、このステップを大切にすることでこの問題は解消できると思います。

2月23日(木) 放送 「公立高校入試の倍率の解説」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。久しぶりに雨が降り、それが積もった雪を溶かし、少しずつ春に近づいていることを感じる今日この頃です。

さて石川県の公立高校入試の倍率が発表になりました。発表された倍率をご覧になった方も多いかとは思いますが、そこから読み取れることを解説させていただきました。現在は、学区制はなくなりましたが、説明する際には、旧学区制をもとにします。

旧第三学区(能登地区)です。 鹿西高校(0.96倍)特徴ある進路指導に定評があり、他校を志願した生徒が同校に願書変更してくる可能性があります。そうなると倍率が上がります。田鶴浜高校 衛生看護学科(1.6倍)毎年、倍率が高い学科です。今後もこの傾向は続くと思われ、激戦です。

旧第二学区(金沢地区)です。 錦丘高校(1.77倍)中高一貫制を採用しており、320の定員のうち100名強がそのまま進級しますので、残り枠約200となり、狭き門です。例年はチャレンジ的に志願する生徒さんがいたので、それほど倍率は気にしなくてもよかったのですが、今年は二水高校の倍率が1.34倍と例年ほど高くないのが気になります。予想されることは、二水高校に合格できる実力のある生徒さんが、確実な合格圏をねらって志望してきたとすれば、高レベルな戦いになります。伏見高校はどの学科も定員割れしています。男女共学となってからは、高倍率で推移していましたが、私立高校の取り組み強化の影響で、遊学館や金沢学院東高校の人気が上がり、私立専願の生徒さんが増えたのではないかと思われます。

実業系の学科は相変わらず狭き門です。中でも今年は、電子情報系が高倍率です。体験入学などを通して、興味を持った生徒さんたちが出願しているのではないでしょうか。この傾向は来年以降も続くと思います。中学2年生のお子さんで情報系の学科をねらう場合は、高倍率となることを今のうちから認識しておきましょう。

最終倍率が確定した後は、いよいよ受験本番です。最後の追い込みに入っているお子さんも多いと思いますが、くれぐれも体調管理には細心の注意を払ってください。

2月9日(木) 放送 「志望公立高校の選択について」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。このところ、毎週のように寒波が来て、今日も雪模様で、寒い一日ですね。

■質問

「中3生の娘を持つ母です。私立高校は無事合格し、来月の公立高校の入試に向け最後の追い込みに入りました。中学校の担任からは、合格をより確実なものに近づけるため、志望している高校からワンランク下の高校を受験するようにすすめられています。しかし娘は、もともと志望している高校を受験したい意志を持っています。親としてはどのようにアドバイスしたらいいでしょうか」

「受験」というものに、どのような焦点をあてるかで、捉え方は変わります。学校の先生は、「石川県は公立高校中心という考え方が強い」「不合格になったときの精神的ダメージが大きい」「合格といういい結果で中学校生活を終わらせてあげたい」といった理由で、より安全圏の高校受験をすすめます。合格率が上がりますから、合格という結果は手に入れやすくなるでしょう。しかし、その後も大学受験や就職試験といった、試験は 避けて通ることはできませんし、倍率はもっと高くなります。その都度、倍率を気にして安全圏を求めいくことには限界があるでしょう。

長い人生の中での経験として捉えると、考え方は違ってきます。仮に不合格という結果になったとしても、あきらめずにチャレンジしたという経験が、自身の大きな糧となって、その後にプラスにはたらいていくことは大いにありうるのです。

先日の教育相談で同じような場面がありました。そのお子さんは二水高校を受験したいという意志を持っています。二水高校に合格した後の、学校生活もはっきりとイメージできています。しかし合格率が高いとは言えず、担任からは錦丘高校受験をすすめられています。私はお母様にはっきりと言いました。「二水高校への合格確率は高くないかもしれませんが、錦丘を受験すれば、二水高校に合格する確率は0%になります。お母様は、お子さんの合格する可能性を取り上げることができますか」

あくまでも合格という一点にこだわるのか、人生という広い視野の中で貴重な経験をすることができる機会ととらえるか、高校入試は人生を左右するような一つの節目になります。よく親子間で話し合ってください。そのうえでベストな結果が出ることを、願っています。

公立高校入試まで一か月を切りました。中3生のお子さんをお持ちの親御さんは、お子さんが悔いのない日々がおくれるように、体調面の管理などサポートをしてあげてください。

1月26日(木) 放送 「学部・学科の選び方」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。インフルエンザが流行ってきましたので、皆さん、十分にお気を付け下さい。今週は、リスナーさんからいただいた質問にお答えします。

■質問

いつもMROラジオを楽しく聞かせていただいております。今日は、娘の受験について相談させてください。娘は現在、高校2年生で来年の受験に向けて志望校の選定をしています。志望校はだいぶ絞れているようですが、学科の選び方がわからないと悩んでいます。法学部、経済学部、商学部・・・と文系だけでもたくさんの学科があります。先生はご自分の生徒さんに学科の選び方を聞かれたとき、どのように説明していらいいしゃいますか?教えてください。(ラジオネームかわちゃん)

入試まで1年を切っておりますので、お子さんにとっては、本当にこれからという時期になります。どこの大学を目指すかということは様々な基準がありますので一概には言えませんが、今回のケースで見ていきますと志望する大学自体が決まっているということですので、学部・学科の選び方についてお話いたします。

一昔前までは受験を戦術的に考え「入試科目が何なのか」など合格しやすい学部・学科で選ぶという基準もありました。北陸3県の国立大学で考えた場合、金沢、富山、福井の3つの大学名が挙がりますが、このレベルに関しては、国家資格に関わるものは別として、他の学部については公務員寄りだと思ってください。実際、就職先なども大学のホームページを見れば公開されておりますが、民間企業でみれば1人・2人ずつのレベルで、やはり、強いのは公務員ですね。特に理工系の就職先では「ほとんど出身大学を見ない」という例が多いようです。まず学部という考え方よりも、その下の学科で「どういう研究室があるのか」「どのような研究をしているか」をよく調べて欲しいですね。

最近では大学案内も非常によく出来ておりますので、パンフレットなどを取り寄せて、その中で興味が持てそうなのはどこなのかを見てください。親御さんの立場からいうと「そこの大学、そこの学部は就職がどうなの」と考えてしまいがちですが、就職を考えるのであれば、一番の武器になるのは学部・学科よりも、通うお子さんたちが「自分が興味をもって行った大学であったか。興味をもてる領域で勉強してきたか」を企業の方も問うようになってきております。私などは、いつも親御さんにお話しするのは、例え就職につながるイメージが持てなかったとしても、大学の4年間は、自分が興味のあることを学びにいく場なのだという視点でお伝えしてますね。

1月12日(木) 放送 「私がこの職業に就いた理由」

石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。 リスナーの皆さん、本年もよろしくお願い申し上げます。

今日は2012年第一回目の放送でした。今回から「カテキョー小矢田の家庭教育こ〜やったら」と、コーナータイトルとジングルがつくようになりました。タイトルが一新された一回目の放送ということで、今週は私のルーツというか、私がこの職業に就いた理由をお話しました。

私は小中学校時代を名古屋で過ごしました。当時、住んでいた家の近くでは、『中学生日記』のロケをよくやっていましたし、テレビでは『3年B組金八先生』が人気で、よく観ていました。何より、学校が好きで、学校にいる時間が楽しく、学校がとても身近で、「先生」という職業に憧れを抱くようになりました。中学時代は、厳しい校則や体罰などが、よく騒がれていました。そんな中、体罰をする先生を見るにつれ、「自分が学生の時、教師から叩かれた時は、嫌ではなかったのだろうか」と思うようになり、「自分が教師だったら、子供たちと接する時は、自分が同じ年の頃だったらどう感じるかと、その頃の自分に立ち返って、子供たちと接しよう」、そして「自分が将来就く仕事は、教師だ」と実感するようになりました。

大学は教育学部へと進み、教育実習も行きましたが、どうも自分の中にしっくりくるものがありませんでした。同じ頃、アルバイトで家庭教師をしていました。そこでは一軒一軒ご家庭まで入り、生徒と一対一で向き合う中で、生徒は学校の先生とは話せないことも、私の前では本音で言ってくれる子も多く、親御さんと話をする中では、学校で問題を持っている大部分は、家庭での問題に起因していることがわかってきました。

そして私が出した結論は、学校以上に家庭の深いところに立ち入って、勉強を教えるだけでなく、生き方にまで影響を与えることができる、この仕事に就くということでした。今は家庭教師をすることはあまりありませんが、私と同じ考え方を持つ家庭教師たちを一人でも多く育てることに、日々つとめています。

高3生はセンター試験、中3生は私立高校の入試と、いよいよ受験の本場です。くれぐれも体調管理には万全を期してください。

12月22日(木) 放送 「問題全体の時間配分を見極めることが大事」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。荒れた天気ですね、予報では寒波が来るそうで、外出するのもたいへんそうです。

いよいよ冬休みです。そこで今週は、中学3年の受験生とその親御さんに、数学のテストの得点アップの秘訣をお話ししました。ただし今日話した内容は、得点が平均点付近や平均点に満たないお子さん向けのものです。資料として2011年3月に行われた、石川県公立高校の数学の入試問題(PDF)をご覧になりながら、読み進めてください。

私が、問題用紙に○(丸で囲んだところ)を付けた問題は、中学1・2年生の基礎学力があれば解けるものです。大問1の(3)は、確率の問題ですが、実際に図を書いてみれば、解けるはずです。大問2の(1)は数字を記入してみれば、解けます。毎年出題される大問3の(1)の確立の規則性の問題や、大問5の作図も、書き出してみてみれば、わかるのではないでしょうか。大問6の(1)は、「ねじれ」という言葉の意味が分かれば解けます。

次に答案用紙に○(丸で囲んだところ)とその横に書かれた数字を見てください。これらは先ほど述べた、中学1・2年生の基礎学力があれば解答できるもので、全問正解すれば34点になり、100点満点のうち約3割の点がとれることを意味します。ちなみに、大問1(1)のア〜エと、大問6の(1)は同じ3点になります。

ここで申し上げたいことは、試験が始まったら、まず問題全体をひと通り見て、どこで確実に点数を稼ぐかを決め、時間配分をどのようにするかを見極めることが大事であるということです。過去の入試問題を解くことは傾向を知るうえで大切ですが、あわせて配点を知ることも大事です。さっそく実践してみてください。

さて冬休みですが、先日の放送でも申し上げたのですが、時間の余裕が十分にありますので、苦手意識のある教科や分野を克服する大きなチャンスです。この期間をどれだけ有効に活用できるかは、入試に大きく影響します。受験生をお持ちの親御さんにお願いしたいのは、ご自分も受験生であるという認識を持っていただき、生活面でも気を配ってあげて欲しいです。できれば飲んで食べてといった、寝正月のような過ごし方は避けてください。また寒さも厳しくなりますので、体調管理にも十分に気をつけてください。

12月8日(木) 放送 「受験間近!得意な教科を伸ばすべき?苦手な教科を克服すべき?」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。寒さが厳しくなってきました。リスナーの皆さん、いかがお過ごしですか。

■質問

「今年、高校受験を迎える中三の娘について質問です。受験を間近に控え、この時期は得意な教科を伸ばすべきなのか、それとも苦手な教科を克服すべきなのか、どちらが有効なのでしょうか?娘になるべく効果的なアドバイスをしてあげたいのですが…」(40歳・男性、ラジオネームpapa)

頂いた質問ですが、教科というとらえ方を変えて考えてみましょう。お子さんのテストの答案をご覧になってみて、どこを間違えているか、よく見てください。まったく手が付いていない白紙のものは、これは苦手、まったく分からない部類に該当しますので、今よりも冬休みなど時間の余裕がある時に、時間を作ってやりましょう。知識力(暗記力)を問われるものが間違えている場合は、すぐに取り掛かれます。国語でいえば漢字の読み書き、社会では歴史や地理など、理科では動植物や体のつくりなどが該当します。教科書をよく音読し、ノートに書く、これを反復すれば、克服できます。

「数学で文章問題が分からない」という話をよく聞きます。しかし文章中のどこが(何の言葉)分からないのか、文章を分解して考えてみましょう。分からない部分が何なのか分かれば、突破口が見える場合があります(そういう意味では数学にも国語力が求められます)。ある部分だけをとらえて、その教科全体が苦手であると言ってしまう傾向があります。今ほどの数学の文章問題はその典型的な例です。 過去のテストをもう一回解いてみる、その時に解けなかった問題がちゃんと解けたというのは自信につながっていきます。一年から三年の今までの学校でのテストや模擬試験がありましたら、またやってみてください。以前解けなかった問題が解けたり、逆に以前は解けたのに間違えてしまうことがあるかもしれません。分かるまで繰り返すことは、とても大事です。

中学3年生のお子さんをお持ちの親御さんは、そろそろ第一回目の三者面談の時期です。私立高校の受験をどうするかを判断する面談になります。その前にお子さんとよく話しあってみてください。担任の先生の考え方とお子さんの考え方は、違う場合が多々あります。

天気予報に雪マークが出るようになりました。体調管理にはお子さんだけでなく、親御さんも気をつけてください。

11月24日(木) 放送 「大学受験まで考えた高校選びが大切」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。 いよいよ冬が間近に迫ってきました。風邪には十分気を付けてください。

■質問

いつも参考にさせていただいています。先日も英語長文の解き方、とてもわかりやすく統一テストでは成果が出て本人も少しだけ自信がついたと言うか、結果に表れてホッとしているようです。これからは校内実力テストが終わり次第、私立高校を決める為の三者懇談があります。(学校名はいいのかわからないのですが)私立では特進コース(星稜A)、公立では二水高校を目指しています。私立の場合、コース併願ではなく、専願だと特進に合格しやすいと聞いたことがあります。ただ合格すると、公立は受けられなくなります。次の実力テスト次第ですが、とても迷っています。担任の先生はカリカリしていて相談しにくいらしく、聞いても頭から「無理!」といわれて困っています。 決めるのは本人と家族で、とはわかっているのですが、娘にできるアドバイスがあれば教えてください。宜しくお願いいたします。

まず高校選びにおいて、どこを基準に置いているかということが重要になります。大きく分けると、2つあります。特に石川県の場合、親御さんは「できれば公立に行って欲しい」というこだわりが強い傾向があります。まず公立高校をベースにして高校選びを行うのかが1つめです。いただいたご質問では、星稜Aコースと二水高校の名前が挙がっておりますが、そこから推察するに、大学受験をベースに置いているかと思われます。このように、完全に大学受験をベースに置いて高校選びをするのかが2つめです。今日は、私の独断と偏見が入るかもしれませんが、2つめの大学受験をベースにした考え方でお話をしたいと思います。

まず今回のご相談で私がひとつ引っかかるのが、星稜Aコースと二水高校の併願を考えていると点です。星稜Aコースは、体育会系の部活動に所属できません。あくまでも大学受験に向けて勉強することを目的としており、毎日7限まで授業があります。今でもそうなのですが、「うちで預かれば、塾・家庭教師・予備校はいりません」というのが星稜Aコースの考え方です。そこまで大学受験をベースに置いている学校を選択おきながら、なぜ公立は泉丘高校を目指さないのかと思うわけです。二水高校の志望動機をこれまで数多くのお子さんで見てきましたが、特に女の子の場合に多いのが「そこまで勉強したくない」という声です。結果論的ですが、二水高校に合格する女の子は、点数的には泉丘高校を受験するような子とそれほど変わらないのですが、泉志望の場合、夏休みや冬休みなどは最低でも8時間は勉強します。

これが二水志望の子は、大概は3〜4時間ほどの勉強量なんです。泥臭い努力の仕方よりも、スマートな事を好むのが二水志望の子に多いですね。そういうカラーがあるのかなぁと、個人的にはこれまでの経験で思います。その中でも、本質的にポテンシャルの高さや能力的に秀でていれば問題ないのですが、その先の大学受験の場合には、ポテンシャルの高さか努力量で勝負するのかが問われます。仮に努力量でいかなければならないようなお子さんが、スマートさを好んで二水志望をしてしまっているようでは、大学受験は危うくなります。私なりの見方をすれば、星稜Aコースはそれでいいとして、公立はギリギリまで泉丘高校に志望を置いておいて欲しいと思います。

「専願だと特進に合格しやすい…」という質問内容については、最初の話に戻りますが、公立にこだわるのか、それとも大学受験をベースにするのかで分かれますね。もし公立にこだわりがない場合、例えば二水高校が受かるかどうかギリギリだという点数であれば、星稜Aコースの専願はやり方のひとつとして良いでしょう。間違っている方法ではないと思います。学校では専願の場合、プラス何点ということが明記されている場合もありますので、受験要項をしっかりとご確認ください。大事なことは「何をベースに置いて考えるか」です。進学校に進むということは、いわば、その後3年後も見えている状況にもなります。最後になりますが、上位進学校に進学する場合、スマートに学年で20番以内の点数を取っているお子さんでも、進学校に入ると、200番台、300番台になることが当たり前にありますので、そこは親御さんも十分に認識しておいて欲しいと思います。

10月27日(木) 放送 「即効性のある裏ワザ中の裏ワザ」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。最近は、朝晩が冷え込みますね。体調管理には十分に気をつけて欲しいと思います。

■質問

いつも参考にさせていただいています。娘(中3)は部活動が終わってから統一テストに向けて頑張っています。親の私から見てもとても努力していて「偉いなぁ」と感心しているのですが、なかなか成果が出ず、少しかわいそうなくらいです。先日の実力テストで社会や理科は上がってきたのですが、英語がどんどん落ちて今では赤点に近いのです。本人は進学校といわれる高校を目指していて、これから英語強化月間にする!とはりきっているのですが…リスニングもさっぱりわからなかったらしく、本屋で教材を買ってほしいといっています。統一までの1ヵ月弱で英語の点数を上げるにはどのような勉強をしたらよいのでしょうか?先生、アドバイスよろしくおねがいいたします。(娘は塾に行っています。先日の石川県総合模試では、二水高校は『再検討』ですが、あと4か月で『合格圏内』まで行けるか…不安です)

即効性のある部分で、今日は「裏ワザ中の裏ワザ」をお話しさせていただきます。まず、資料をお持ちしましたので見てください。統一テストの英語では、必ず対話文が出るのですが、この長文問題を読む前に、一番下の注意書きの部分に注目してみてください。

(注)
dress:ドレス、ワンピース  the Ishikawa Ongakudo:石川県立音楽堂  kabiki:歌舞伎
performance:公演  classical music:クラシック音楽  costumes:衣装
actor’s movements:役者の動き  koto:琴  lessons:稽古  value:価値

これは何かと言いますと、必須単語ではないものなんです。しかし、逆をとらえれば、わざわざテストで必須単語ではないものを載せて、注意書きにしているということは。まぎれもないキーワードなんです。要するに、対話文中にどういう話題が出てくるのか、わざわざ習ってない単語を入れなければならない理由があったということは、これを踏まえて対話をしていることが分かります。これらの単語を見ていると、なんとなくイメージが涌きますよね。

それから、もう一枚の方を見てください。まだ長文を読んでない状態ですよね。これは実は、問題文です。長文を読む前に、先に問題文を見て欲しいと思います。

問2で早紀(Saki)さんという女性が出てくるのですが、「以前東京で見た歌舞伎についてどのように述べていますか」と書かれています。このことから、早紀さんは以前東京で歌舞伎を見たということが既に分かります。先に長文を読んでしまうと、読めない単語があったり、文章が読みづらくなってしまったりと、頭が固まってしまうのです。それから問3では「早紀さんが下線部のように言っているのは、ベッキー(Becky)先生のどのようなところからですか」とあります。ここで、ベッキー先生という2人目の登場人物がいることが分かります。さらに、ベッキー先生の様子から、早紀さんが何かを発したことも分かります。また、問5では香奈(Kana)さんが出てきます。長文も読まないのに、これだけのイメージが持てるのです。

ヒントをいくつか持ちながら読み進めていくと、たとえ読めない箇所があったとしても、推測しながら英文を読んでいけるんですね。これらはテクニックの一端ではありますが、知っておいて損はないと思います。またいつでもご相談ください。

10月6日(木) 放送 「勉強が楽しくなる効果的な学習方法」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。 一日一日と秋の色が濃くなる今日この頃ですが、リスナーの皆さん、朝晩の冷え込みに、体調を崩されていませんでしょうか。

■質問

「高校一年生の息子のことですが、最初の定期テストで英語が赤点に近い点数だったようです。その後も英語については、まったくやる気がないらしく、テストの成績も優れないようです。本人に聞くと、『わからない単語や文法だらけで、もう英語は諦めた』などと言っています。大学を目指すのなら、英語の勉強は必須になると思いますが、何か効果的な学習方法はないでしょうか?」(36歳女性)

高校一年生の最初のテストの結果が赤点に近いということは、中学校の英語が身についていない、といえるのではないしょうか。中学校の英語の教科書をもう一度開き、どこで分からなくなったのかを知ることが大切です。

しかし今回は要因を探すことをテーマにしていないので、効果的な学習法について申し上げます。「単語がわからない」というのはわかるようにすればいいのですが、わかるようにするには英和辞典を開き、わからない単語を調べ、意味を声に出して読み、書くことです。最近のお子さんは、暗記に頼る傾向が強いのですが、その暗記の仕方も目で追うだけで、覚えた気になっていることが多いようです。声に出したり、書いて感覚的に身につけていないお子さんが目立ちます。私が家庭訪問などを通して感じていることは、圧倒的に書く訓練が足りないということです。

次にどう覚えるかですが、例を挙げます。10月を英語でいうと、Octoberです。八角形を英語でいうと、Octagonです。タコはというと、Octopusです。何か気づきませんか、頭のOctが共通していることに気がつくと思います。Octは 「8」に関連した言葉です。Octはラテン語からきています。また10月がOctoberというのは、ギリシャ神話と関連しており、ギリシャ神話では暦が3月から始まります。そこからいくと、8番目にあたります。

このように語源を調べ、関連性を知っていくと、わからない単語が出てきても、なんとなく意味が分かるようになり、英文が読めるようになります。そうやって勉強していくと、理解が深まり、確実に自分のものになります。勉強嫌いになると、どうしても覚えるだけの単純ものになってしまい、苦痛なものになってしまいます。勉強は知らないこと、わからないことがわかるようになる、という本来は楽しいものです。

今年も残り3ケ月を切りました。受験勉強も本格化する時期です。体調管理には気をつけ、お子さんを見守ってあげてください。

9月1日(木) 放送 「目標に向かって挑戦する気持ちが大事」

こんにちは石川県金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。 多くの学校では、今週から、または昨日・今日から、新学期(授業再開)が始まりました。 親御さんの中には、この2、3日たいへんでな思いをして、お疲れの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さて新学期が始まりました。中3生は、さっそく(実力、学力)テストという方が多いと思います。これまでは、基礎学力があれば、5〜6割くらいは出来るものが多かったのですが、このあたりからは、応用力を問うような問題が増えてきますので、点数がアップダウンするようになってきます。従って、親御さんの中には、テストの結果を見て愕然とし、焦り始める方がいらっしゃいます。

そして、お子さんに「志望校を考え直した方がいいんじゃないの」と思わず口走り、志望校の見直しを迫ってしまう方もいるのではないかと思いますが、ちょっと待ってください。結果はともかく、お子さんは頑張っていることには変わりはないのです。この段階で目標を下げてしまうと、高い目標に向かって頑張ろうとする意気込みを消してしまうことにもなりかねません。三者面談は12月中旬ですし、志望校決定はそのときで十分です。いま、試験の点数に左右されてしまうと、本質を見失うことになってしまいます。

そもそも志望校は、点数で決めていないはずです。受験は人生において、とても大切な経験をしていると言えます。大きな目標にむかって、全身全霊で挑戦する、挑戦する気持ちを持ち続けることが、とても大切なんです。この2、3ケ月は、大きな飛躍のチャンスです。今かけるべき声は、「目標を見失わないよう、一緒に頑張ろう」という言葉です。受験はお子さんの受験であるだけでなく、親御さんの受験でもあるのです。ご自分も受験生の気持ちで臨んで欲しいと思います。

秋の気配を見せながらも、厳しい暑さも残る今日この頃、体調管理には十分に留意してください。

8月25日(木) 放送 「家庭学習の大切さ」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。近年、学校の授業だけで学力が定着する、と思われている親御さんが見受けられます。学んだことを確実に自分のものにするには、授業の後の家庭学習が大切です。そのことを、分かりやすくお話ししたいと思います。親御さんの意識改革に一助になればと思います。

夏休みも残りわずかとなりましたが、今一度、お子さんの自宅での学習を考えていただきたいと思います。私も小学校4年生と1年生の子供がおり、特に1年生の息子の方ですが、早生まれ・男の子ということもあって非常にマイペースです。学校の授業についてそれなりに理解はしているようですが、「できるようになるか」という点では少し遅れをとっているかもしれません。

こういったこともあり、最近は、学校から夏休みで出される宿題について、実際に誰がチェックを入れるのかとか、本人に任せていいのかなど気になります。問題は、「ただやればいい」というのではなく、「できる状態にしておく」ことが重要だと、私などは思います。休み明けには、学校は「できている」という前提で向かい入れ、授業を進めていきますので、出された取り組み(宿題)で「きっちり力が定着しているか」が大事なポイントになります。私はたまたまこのような職業に就いているので気付けた部分ではありますが、もし、これを「頑張っている」とそのまま放置してしまっていたら、休み明けに、ついていけない状態からスタートすることになってしまうのです。

よくご家庭で聞かれるのですが、「どうやったら良い点が取れますか?」「どうやったら勉強ができるようになりますか?」といった質問があります。

そのような場合、私は逆に「どうやったら女性にモテるようになると思いますか?」と聞き返したりします。私もこのような質問をされると困る部分はありますが、なぜモテるのかというと、何かに対して一生懸命になっている部分があるからだと思います。例えば、五科目の試験があって数学の点数が良かったとすると、それは数学の勉強を一生懸命やっていたからでしょう。その分野でたまたま結果がついてきたのです。

問題なのは、親御さんの思っている一生懸命と、いま学校で子供たちに教えられている一生懸命の度合いがあまりにも違うということです。例えば、親御さんの方から「一生懸命、勉強しなさい」とお子さんに言った場合、一生懸命書きなさい、一生懸命読みなさい、一生懸命計算しなさいという事になります。しかし、子供たちからすると「一生懸命教科書を見る」といった認識なのです。昔であれば手の裏が真っ黒になるまで、ノートに書いたりしましたが、いまの学校では時間がないので、授業を進めるだけで「できたかどうか」そこまで確かめる時間がありません。今の子供たちには「できているかを確認する」存在や機会が非常に重要になってきています。

ご家庭でこれはやっておいてくださいよ、という前提がいまの学校のシステムにはありますので、そこの認識を今一度、親御さんには持ち直していただき、ご家庭での普段の取り組みに生かしていって欲しいと思います。

7月14日(木) 放送 「勉強の方向付が重要」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。 今週はリスナーの方から質問を頂戴しましたので、それにお答えしていきます。

■質問

中学3年生になって塾に行かせたのですが、家ではまったく勉強しません。塾の中で勉強しているのかもしれませんが、どう見ても遊んでいるようにしか思えません。どのように対処すればよいのでしょうか?(相談者:38歳の男性より)

私などは訪問先のご家庭でこういった相談を受けることはよくあるのですが、「子どもが勉強しなくて塾に行かせた、家庭教師をつけた」などよくお聞きします。しかし、どちらかというと入口が軽はずみすぎる部分がありますね。お子さんが自分から積極的に「塾に行きたい、家庭教師をつけて欲しい」と始めたのであればいいのですが、今のケースで言いますと「塾に行っているよ」と塾に行くことが目的になり、そこで勉強しているかは二の次になってしまうのです。

例えば最近、私の方にある相談で高校生なのですが、家に帰ってもなかなか勉強しないから、帰宅途中、予備校に寄って自習室を使いたいというお子さんがいます。中には極端なお子さんもいて、そこのゼミを取らずに自習室を使うためだけに月謝を払っている場合もあります。そこで、親御さんからの相談というのは、自習室でどうも携帯でメールばかりしているという内容なんですね。しかし、結局のところ、中で何をしているかという部分に関しては、親は関与することが出来ませんので、やはり本人の自主性に任せるしかないんですね。

もし今回のご質問に具体的にお答えしようとするとすれば「塾の先生とそういったお話をじっくりされた方が良いですよ」となりますが、私などは、子供の自主性に任せるべきではないかと思いますね。“何のために塾に行っているか”という行動が導き出す結果というのがありますが、その結果の落としどころを「塾に行ったから毎日家で勉強するようになった」にするか、「この時期のテストで何点くらいを取るか」といったハードルの設定をしっかりされた方が良いかと思います。大方の親御さんは、とりあえず、塾に行かせればという感覚でスタートを切ってしまうケースが多いのですが、やはりより具体的にどこに向かうのかという方向付けが重要ですね。

私などはとにかくそこに一番時間をかけ、現状の問題点がどこにあって、どういう方向に向かって改善していくのかというハードルをひとり一人に設定します。そうすることで、お子さんはもちろん親御さんも分かりやすく始めることが出来ます。このような学校外の教育を考える場合は、「親の我慢がきかないから塾に行かせよう」ではなくて、急がば回れという視点で見たほうが、結果としてお子さんの成長につながりますね。また聞き方ということもありまして、親御さんから聞くと喧嘩になる場合もありますが、私など第三者が聞くと意外と素直に思いを話してくれたりします。「あなたそんなことを思っていたの」と親御さんが初めて聞くようなことも出てきたりします。親御さんは経験の裏付けでお子さんに話しをされる傾向がありますが、これも最新の情報ではありませんので、私などにお気軽にご相談いただければと思います。

7月7日(木) 放送 「公立高校入試要項の改訂について」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田学紀(こやた たかのり)です。梅雨時期ならではの、うっとうしい天気が続きますね。

今週のテーマは、2012年3月に実施される、公立高校の入試要項が改訂されたことについてでした。新年度が始まって改訂されることは、決して珍しいことではないのですが、どのように改訂されたのかを、ご存知ではない親御さんもいらっしゃると思いますので、お話しました。

大きくは、これまで2日間に渡って、1日目が5教科の学力テスト、2日目が面接や作文・小論文は適正検査などを行ってきたものを、学力テストのみのテストとし、1日目が国語・英語・理科、2日目が数学・社会というかたちになったことです。この変更を受けて、私どもでは、学力テストの設問傾向が変わり、記述式の問題が増えるのではないかと見ています。ここで過去の入学テストの問題を例に挙げて見てみましょう。2010年公立高校入試の社会の歴史の問題です。

問3についてです。藤原氏の系図をもとに、どのようにして藤原氏は政治の実権を握るようになったかを書くという問題です。これは系図を見させることで、問題が複雑にみえます。答えは「娘を天皇の妃にした」です。答えだけを見れば、暗記していれば書ける問題ですし、極端なことを言えば、系図がなくても暗記していれば、答えられる問題です。しかし緊張した状態で問題を見た受験生は戸惑うと思います。

次は今年3月の公立高校入試問題からです。同じく社会ですが、ひとつの問題の中で、答えを選択させて、さらに理由を記述させるもので、複合問題といいます。

答えは、「ウ 製鉄」で、理由は「必要な原料を輸入しており、港から遠いと輸送に不便だから」ということです。

この二つの例題を通して、お伝えしたいのは、教科書の範囲の中を暗記したり、問題集を多くこなすだけでは、答えが導き出せない問題が増えてくるのではないかということです。何が問われるようになるか、私どもでは、親子間の会話や情報交換など、日ごろのコミュニケーションが重要になってくると見ています。以前より申し上げていますが、お子様の受験は親御さんの受験でもあります。まさに日々の積み重ねが大切になってくると言えます。具体的には、新聞やニュースなどについて、親子間で一緒に話し合ったり、考えたりすることを心掛けて欲しいです。

梅雨が明ければ、夏到来です。今年は昨年ほどの猛暑にはならないのではないか、と予想されていますが、お子様の体調管理には気をつけてあげてください。

6月9日(木) 放送 「中・高一貫教育について」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。 夏を思わせるような、むし暑い日が続きますね。

■質問

今週は頂いていたリスナーさんの質問で、先週お答えできなかった質問にお答えしました。「将来の大学進学を見据えたとき、中・高一貫教育はメリットがありますか?」(ラジオネーム:匿名)

そもそも、中・高一貫教育は、ゆとり教育の流れの中で生まれたものです。中学・高校の6年間で、しっかりとした教育を行うことを目的としています。なにより高校受験がありませんので、のびのびと学習をすることができます。これはメリットと言えば、メリットと言えます。しかしメリットと捉えられる反面、デメリットと捉えることもできます。この中・高一貫教育は石川県内でもいくつかの学校で実際に導入されました。

金沢市で例を挙げるなら、錦丘中学があります。私どもでも、ここに在籍する生徒さんを指導していますので、何人かを目にしています。果たして「高校受験がない」ことに、メリットだけがあったのだろうか、と考えてしまいます。高校受験は人生最初の試練とよく言われます。このことを経験することは、その後の人生に何らかの影響を与えることは、間違いないです。

中学受験に高校受験のような分かりやすい合格のハードルがあれば、別なのでしょうが、県内ではその辺りがいまひとつはっきりしないようです。中学3年間を、高校受験を通して総括し、次の高校という新たな段階に進む、という大きな区切りは、長い人生の中では重い意味があると思います。

したがって、単に高校受験をしなくていいという理由だけで、中・高一貫校を選ぶのは、あまりおすすめはできないです。小学生の段階で、受験しようとする中学・高校のことを視野に入れて、そこで何を学び、何を得ようとするのか、そこまでの目的をもって、考えて見て欲しいですね。見方によって、メリットとデメリットは表裏一体です。

オープンキャンパスなどを通して、お子さんが、その中学に通いたいと言っても、本人の意思だけを尊重するのは危険かもしれません。ご両親間や親子で、よく話し合ってから、受験するかどうかの判断をしてください。

中学3年生で部活動をされている生徒さんは、そろそろ最後の大会の時期です。 悔いのないよう臨んでください。また親御さんも、体調管理の面などで、フォローしてあげてください。

6月2日(木) 放送 「自分の意思で勉強したいと思わせるポイント」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。 今週はメールで質問をいただいておりますので、お答えしていきます。

■質問

毎日勉強しろと注意してもなかなか勉強せず困っています。「ゲームばかりしているな!」と注意すると「テレビも見ていたよ」などという始末。自分の息子ながら情けない…。どうやったら楽しく自主的に勉強するようになるのでしょうか?自分の意思で勉強したいと思わせるにはどうしたらいいのでしょうか?相談者:ヨコタケ

いただいたご質問に対して、三つのポイントでお話をしたいと思います。まず、ひとつめです。親御さんから見てたまにそういうことが目立つかもしれませんが、このお子さんも同様にまったく勉強してないというわけでもないと思います。問題は時間や問題量などで、今のお子さんたちが勉強したというレベルと、親御さんが勉強しなさいというレベルが明らかに違うということです。まず、そこの差を埋めることが大事です。

最も危険なのが、自分は勉強したというお子さんの努力を、全然やってないと否定することが一番危ないですね。本人なりにはやったつもりでいますので、それはそれで評価して、「じゃ、ここまで出来るのだったら、ここまで出来そうだね」と目標やハードルをちょっとずつ上げて、そこに評価を入れることが重要です。

それから、最近親御さんとよくこの話をしますが、ゲームやテレビばかり見ているというご家庭でお子さんにこう聞くのです。「見たい番組があって集中してそれを観ているのか。また、絶対にこのゲームでここまで進めなければならなくてやっているの」と。そうすると、「いや、なんとなく」という声が返ってきます。では、子ども達の気持ちを感じ取るために、大人に置き換えるとどうなるかと言うと、「どうしても今日、このお酒を飲まなければならないのか」ということになります。大人にとってのお酒や娯楽と、子ども達にとってのテレビやゲームは似たような所があります。だから、中毒症状という言葉があるのです。子ども達がゲームやテレビに流れてしまうのには、そもそもどういった気持ちがあるのだろうか、何かモヤモヤしたような原因があるのではと着目してあげれば、会話の流れも変わってくると思います。

最後にここが肝心要ですが、今日いただいたご質問はあくまでも親目線なのです。でも、子ども達からすれば、親のために勉強するわけではありません。根本として“誰のための勉強なのか”が大事なのです。例えば、運動会の前に「かけっこで一番を取りたい」と思わなければ練習などしません。自分の中で、目標だとか欲が出てくるからこそ、自主的に出来ることですね。お子さんには「勉強しなさい」ということよりも、「勉強したらこうなれる、こういう可能性が見えてくる」と話していくことが大事です。もし忙しくて時間が取れない時は、単純な方法ですが“目の前のニンジン”です。どっちが良いかは、別の問題ですが、親御さん自身が納得するためであればニンジンでも結構ですが、根本を考えれば「勉強しなさい」と言うのではなく、いろんな話をしてあげて欲しいと思います。

5月26日(木) 放送 「効果的な学習法」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。 今週はメールで質問をいただいておりますので、お答えしていきます。

■質問

中学2年生の娘がいます。部活ばかりの毎日でまだ勉強に身が入らないようです。テストの成績だけ見ていると、今の様子では志望校は厳しいように思います。塾や家庭教師に教えてもらうことで、大幅に成績って伸びるものでしょうか?大きく成績を伸ばされた実例がありましたら、効果的な学習法など教えてください。(相談者:30代 女性の方から)

私はこのような教務の仕事に就いて16年ほどになりますが、この業界に入った当初は、劇的に成績が伸びた例もありました。中学校1年生の夏休みに家庭教師を派遣させていただいて、その時は5教科で200点を切っていたのですが、夏休み明けの定期テストで430点取ったお子さんもいましたね。当時はそういう事がしばしばあったのです。

ところが、私たち指導者も壁が出てきた時期がありまして、ぴったりと当てはまるのが「ゆとり教育」が導入されてからですね。ひと昔前では、小学校で基礎がきっちりと叩き込まれていましたので、あとは中学校に入ってどれだけ勉強したかどうかの差でした。 しかし、最近では、小学校で訓練度が足りないというのが根本の問題になっています。

例えば、計算練習の場合、中学2年生でも分数の計算ができなかったり、パーセントという単位を見ると拒否反応を示すお子さんが多かったりします。割合ということがどういうことなのか、そこから説明しなければならないのです。そうすると私たち指導者としては、点数の伸びでお子さんのやる気を引き出したり、親御さんに安心してもらおうとすると、理科・社会の定期テストレベルであれば傾向がはっきりしているので、比較的、短期で出来たりします。

しかし、中学2年生頃になると理科・社会で伸ばして欲しいとあまり求められず、だいたいは英語・数学のつまづきに対して、何とかして欲しいといわれます。ただ、英語・数学の場合は、点数に表れるようなレベルに持っていくまでには、結構時間がかかります。比較論でいれば、中学に入ってからの単元度を考えれば、英語の方がまださわりやすいですね。

私の方からご質問いただいた方にアドバイスをさせていただくとすれば、確かに中学2年ともなれば志望校のこともありますし高校受験は大きな山場ですが、こういったケースでよくお話するのが「高校受験で目標達成ですか」とお伝えしています。本来、親御さんのお気持ちとしては、ちゃんと先がありますよね。私見でもありますが、今のお子さんたちの成長スピードと6・3・3の学年制は、合ってないように感じます。

例えば、高校2年生・3年生と話をしていても、進路に関して「大学に行くもんだろう」というイメージだけで、きちっと考えれていないお子さんが多いですね。これは、気持ちの成長が追いついてないということです。私たちの場合、中学生を指導する際には高校受験を最終にはせずに、その先の大学受験や就職なども見据え、長期的視野でアドバイスしていきます。そうすると、仮に中学で成績が伸び悩んだとしても、意外と高校受験が終わったあとに伸びが出てきたりします。

本来、小学校6年間で定着させなければならないのですが、ゆとり世代のお子さんたちは、小・中学の9年間かかって、その後の高校で伸びを見せたりするのです。よって親御さんには、「高校に入ってからも伸びる」ということも含めての高校選びであったり、高校受験に向けての捉え方をしっかりと持っていただきたいと思います。

5月12日(木) 放送 「モチベーションのもたせ方」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。新緑がきれいな季節になりましたね。 今日は、高校2、3年生のお子さんをお持ちの親御さんに、お子さんのモチベーションのもたせ方(やる気の引き出し方)について話しました。 午前中に家庭教師の先生たちとミーティングをしたのですが、その席でも話し合ったのですが、大学進学を考えているお子さんには、高い目標設定を持たせることが大切です。

先日、家庭訪問した先でのやりとりです。その子は高校1年生で、東京大学の理Tを目指しています。 小矢田「なんで理Vを目指さないの?」、生徒「厳しいから」、小矢田「本当に目指したいものがせっかくあるんだから、だったら理Vをねらうべきだよ。今のうちから限界を決めるのはよくない、今は高い目標を設定し、そのためにはどんなことをしなければならないか、一緒に考えよう」 大学受験は高校受験とは異なり、競争は厳しいですが、その分大きく成績を伸ばせる可能性があります。 今の例のお子さんは、なりたい自分の具体的な将来像を持っている場合ですが、目標を持っているはずなのに、成績が伸び悩んでいたり、勉強に集中できない子もいます。この場合は、親子間の考え方や思いの違いが影響している可能性が多いです。

別のご家庭でのエピソードです。お子さんは看護師を目指していました。しかし一向に成績が上がりませんし、勉強への集中力が欠けているよう見受けました。よくよく話し合ってみると、親子で同じところを目指すことで意思統一していたはずなのに、本人はカラーコーディネーターになりたいという夢を抱いていました。親の考えや思いと、本人の考えと思いが異なることはよくあります。

現代の子はいい意味で素直です。いい子であろうとします。親の思いが重過ぎると、受験が自分のためのものではなく、他人事になってしまいます。もし、集中して勉強ができていない場合は、それが何らかのサインではないかと思ってください。本人と話し合って、どんなことを考えているのか、好きなことは何かなど、意思の確認と考え方の共有をすることをおすすめします。親子間のコミュニケーション、いつも自分を見てくれているという安心感を与えることは、とても大切です。

4月7日(木) 放送 「学校は何をしにいくところ」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。 今日は県内各地で入学式がありましたね。新しい学年に臨むということで、お子さんもそうですが、親御さんもまた気持ちが高まっていることかと思います。

今日は、新しい環境で緊張が続いているお子さんも多いかと思いますが、「学校は何をしにいくところ」という疑問についてお答えします。

この時期、私もよく聞かれることがあるのですが「どうすれば志望校に受かりますか」、「どうすれば受験に失敗せずに無事成功しますか」という漠然とした質問があります。 私どものこれまでの経験で言いますと、例えば、上位校にすっと合格していくお子さんたちと、結果がうまくかみ合わなかったお子さんたちとでは、実は明確な違いが1箇所あります。単純なことですが、「指導者の言うことに対して、素直であったかどうか」なんですね。やはり今ひとつ伸び悩んだお子さんなどは、我流を崩せなかったお子さんたちなのです。では、そういうお子さんたちがなぜ我流を崩せないのか、という点です。

これは私たちの指導の課題にもなってきますが、学ぶということに対しての認識の仕方です。例えば、点数を上げるということを目的にするのではなくて、点数を上げた先に何を勝ち取れるのか、何を目標にできるのか、という成功イメージが重要です。また、学ぶことで、自分が変わるという変化があります。その変化を恐がったり、拒んだりすると、頑固になってしまいます。お子さんたちからすれば、不安が大きいんですね。

では、そういったお子さんたちにどうアプローチするかという事ですが、お子さんたちが内面的に変わることは非常に難しいですし、時間もかかります。それよりも、変わったらこうなるんだということを、先にイメージを持たせてあげるようにします。私が教育相談などでお話するのは、お部屋を変える、模様替えをすることです。机の位置を変えてみたり、ベッドの位置を変えてみたりという作業です。まず、そのようにして変化に慣れてもらうことですね。

「学ぶ=変わる」ということが理解できれば、逆の発想もできます。もしお子さんたちに何か外見的な部分で変化があった際に、学校の先生は好ましく思わず、注意したりする場合もあります。しかし、見方を変えれば「これは何かを学ぼうとしているんだ。何かの答えを出そうとしているのだ」という捉え方もできます。親御さんには、そういった面での着眼点も持っていただき、お子さんに声掛けをしていってもらえれば、素直な気持ちにつながる糸口にもなっていくことと思います。

3月3日(木) 放送 「公立高校受験の倍率の見方」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。 昨日から、ふたたび冬の様相で、積雪となり寒い日になりました。

高校受験を控えたお子さんをもつ親御さんたちは、いよいよ公立高校受験が迫ってきました。3月1日に公立高校の願書受付が締め切られ、最終の倍率が発表されました。今日はこの倍率の見方について、話をさせていただきました。

今年は、公立高校各校の倍率が、大学受験の傾向に似てきたように思います。私どもが大学受験の指導をする際には、もはや3年以上の前にデータは使用できなくなりました。というのは、今日の経済状況が次のような影響をもたらせるようになっているからです。金沢大学を受験するお子さんが私立大学を併願する場合、これまでは県外の同程度の大学を受験していました。それが、ここ最近は地元の私大、それも星稜大学を受験するようになってきました。星稜大学は県内の私大では、数少ない総合大学です。その結果、星稜大学のボーダーラインが上がるようになってきました。国立大学が不合格になった場合でも、県外の大学に行かせるだけの余裕が、親御さんたちになくなってきていることを反映しています。

この傾向が、公立高校の入試においても表れています。石川県はもともと公立志向型の県ですが、さらにその志向が強まっています。例を挙げますと、小松高校は、願書変更期間に11人減り、倍率が1.26倍となりました。大聖寺高校は、願書変更期間に11人受験生が増えました。私の推測ですが、小松高校を受験する予定だった生徒が、大聖寺に変更したのではないでしょうか。このレベルの生徒は、私立高校はおそらく星稜高校を受験しているはずです。小松高校の受験に失敗し、金沢の高校に通学するのは、公立高校に通学するより、家計にかかる負担が大きくなるのは間違いありません。より安全圏の高校を受験することを選択したのでしょう。

金沢地区では、錦丘と桜丘の最終倍率が上がりました。二水高校は倍率が去年より下がりました。おそらく、二水高校を受験する予定の生徒さんが出願を変更したのでしょう。この結果、錦丘・桜丘の合格ラインが上がることが予想されます。ボーダーライン付近にいる生徒さんは、単純なミスが命とりになりかねませんので、細心の注意を払って入試に臨んでください。

県立高校は例年人気のある学科の倍率が下がりました。学科優先からまず合格することを重視した結果と思われます。今年の倍率で見受けられた傾向は、何年か続くと思われます。来年、高校受験を控えるお子さんをお持ちの親御さんには、大いに参考になる指標となると思います。この1、2年で著しい景気回復が見込めないとすれば、公立志向はより強くなります。

いよいよ来週は公立高校の入試です。くれぐれも体調管理には気を配ってあげてください。

2月3日(木) 放送 「入試前のお子さんへの接し方」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。 私立高校の入試が終わりましたが、いよいよ来月は公立高校の入試です。入試を控え、 親御さんがお子さんにできることをアドバイスいたします。

いよいよ1ヶ月ということですが、まずこれからお子さん方がやらなければならないことは、テストの中身を3段階に分けることです。問題をその子の中でのAランク、Bランク、Cランクに分けます。これは難易度ではなくて、その子、その子の正答率です。

例えば、社会であれば地理・歴史・公民などによって偏りがあったりします。昨年の秋以降、11月に統一テストがありましたが、それ以降の統一テスト2回分、また実力テストなどを見直してみると共通点が見つかります。Aランクは、100%ほぼ出来ているだろうという問題の位置付けです。Bランクは一応出来ているのだが、傾向が変わると間違えてしまったり、ケアレスミスをおこしてしまって出来なかったという問題です。そして、Cランクは答案を書くことすら出来なかったという問題です。これらを分けた上で、どういう風にアドバイスするかと言いますと、「Cランクはもういいよ」と。それよりも「BランクをAランクにしよう」と言います。こうすることによって前向きに勉強ができるようになり、「これだったら出来る」という自信につながっていきます。また、上記の段階分けに関しては、国語・英語は親御さんから見るのは少し難しいのですが、数学・理科・社会だったら比較的、共通項が見出しやすいかと思います。

最後に総合的な話になりますが、入試直前にプレッシャーをかけて追い込みをかけていく親御さんが実は多いのです。しかし、例えばスポーツで考えてみた場合、プロの選手は試合前日や直前は、音楽を聴いたりとリラックスしています。フィギュアスケートを見ても、試合1週間前などに新しい技を覚えたりしないですよね。今まで出来ていることが本番で確実に出来るように練習していくと思います。

実は、入試もまったく同じなのです。そういう感覚を親御さんに持っていただけると、意外と親御さん自身が肩の力が抜けると思います。それぐらいのお声かけでリラックスさせ、前向きな気持ちにしてあげて欲しいですね。優れたコーチなどもよく言いますが、「出来る」と自信を持たせてあげることが重要です。

1月6日(木) 放送 「三者面談のとらえかた」

新年おめでとうございます。石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。リスナーの皆さん、本年もご愛聴のほど、よろしくお願い致します。新しい一年が始まりました。皆さんは、いいスタートが切れましたでしょうか。

今日は、まさに受験を控え待ったなしの中学3年生やその親御さん、来春高校受験を控えるお子さんをお持ちの親御さんに向けて、「三者面談をどのようにとらえるか」をテーマにお話させていただきました。

私ども教務課のスタッフは、一年のうちに何回かご家庭を訪問する機会を設けているのですが、三者面談後のタイミングがその訪問の機会のひとつに該当します。

昨年12月に、中学3年生は私立高校入試に向けて、一回目の三者面談が行われました。毎年のことですが、この面談の後に、不安を抱える親御さんが多く見受けられます。その理由は、担任の先生から、第一志望の学校への受験を、「難しい」とか「ワンランク下の高校にした方がよい」との提言を受けるためです。私どもは、ここを重要視しています。先生の発言が、根拠を明らかにしたものであればいいのですが、そうではない場合があるのす。そうでない場合というのは、純粋に5教科の点数のみを見てのものであったり、極端な場合には先生の勘であったりすることがあるのです。

この面談はその前の月の11月に行われた統一テストの結果を参考に行います。テストの結果を分析すると、いろいろなものが見えてきます。平均点の悪い教科、良い教科、得点者の分布を見ると傾向が分かってきます。私どもは独自に私立高校の入試担当者や校長先生とのパイプを持っていますので、情報も入手しています。これら総合的な観点で、親御さんにはあえて、志望校のランクを下げないで、そのまま受験することをすすめることが多々あります。先生の発言に不安を感じたら、その根拠を示してもらうよう、恐れず聞くようにしてください。

先生達はよく「中学3年生にとっては、不合格という現実を受け入れることは、その子にとって、ダメージが大きすぎる」ということを言います。私はその言葉には疑問を覚えています。自分の目標に向かってチャレンジし、その結果が駄目であったとしても、それを受け入れ、そこから得るものもあるのではないか、チャレンジしなかったことへの後悔がずっと心のどこかに引っかかってしまうのではないか、そんなことを考えます。 そうならないために、最大限の力を使って、ご家庭や生徒さんをバックアップします。

さて、私立高校の推薦入試が来週に迫ってきました。推薦入試には専願と併願があるのをご存知でしょうか。専願は文字通りその学校しか受験できません。併願は公立高校の受験が可能です。ただしその場合は一次入試を受けなければなりませんが、加点をしてもらえるというメリットがあります。 受験は情報戦の局面も持っています。情報量の多い方が当然有利です。 その情報収集には親御さんの存在が欠かせません。

週間天気予報を見ると、雪マークが続きますし、寒い日が続きます。体調管理には充分気をつけ、乗り切りましょう。

H23年度私立高校入試要項

12月2日(木) 放送 「生活リズムと辞書の活用」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。

今週はメッセージで質問をいただいておりますので、お答えしていきます。

■質問

小学6年生の子供を持つ母です。 本格的な学習モードに入るのは、中学生になってからでもいいのでしょうか。 もちろん早いにこしたことはないと思うのですが、中学入学以前に きっちりと学習する習慣だけでもつけさせたほうが良いのではないかと悩んでいます。 もうすぐ冬休みですし…。今はなかなか机に向かわないので心配です。 (付属とか私立とか受験はしません。公立の中学にそのまま上がります)(相談者:30代 女性の方から)

小学校から中学校への変わり目は、実は非常に大事な時期なのですが、特にご質問いただいた内容の中で、今はなかなか机に向かう習慣がついていない、学習習慣だけでもつけさせたほうが良いのではないかとありました。その根拠が何かということなのですが、小学校から中学校に上がることで大きく変わることがひとつあります。

一番変わるのは、実は勉強の中身ではなくて、生活のリズムです。小学生であれば夕方前には帰宅しておりますが、中学生に入ると部活動が始まるので、大体の子供は19時とか19時半になります。石川県の中学生の場合、部活動に所属しなければいけないですし、大多数は体育会系になりますので、後片付けなどを終えると、帰りの時間が19時過ぎになってしまうのですね。そうすると、出てくる問題が、19時に帰宅して夜寝るまでに時間がどれだけあるかということです。

中学1年生くらいであれば、まだ体が出来上がってないので、体力的に早く疲れてしまい、早いお子さんであれば21時くらいに眠くなったりします。したがって、小学校のうちから体を慣らすために、夜に勉強することが重要になっていきます。勉強のスタート時間の目安としましては、20時ですね。小学校6年生であれば、30分も勉強すれば十分だと思います。やはり中学校に入ると、1年生であっても1時間くらいは勉強に割かなければいけませんので、その学習習慣ということを考えれば、小学生のうちから生活時間の見直しをしなければいけませんね。私がいつも申し上げるのは、優先順位を整理して、勉強してからテレビを見ましょうとお伝えしております。

またもう一つだけ申し上げますと、やはり英語ですね。ここが意外と親御さんの盲点になっているのです。金沢であれば英語特区の関係で小学校5・6年生からすでに英語が始まっておりますが、その他の地域であれば、中学1年生で英語の学習を始めるにあたって、一番最初に身に付けなければいけないことがあります。それは、辞書なんですね。

私もいろいろなご家庭に伺うにあたって、お子さんの部屋で必ず見るポイントがありますが、それが辞書なんです。背表紙の内側に折れ目がついているかを見ますね。使ってなければきれいなままですし、実はほとんどのお子さんが置いてあるだけです。中には、びっくりしますが、持ってないというお子さんもいます。学校の授業で使ってないんです。英語を勉強するにあたって、英和辞典を調べられないお子さんが、自分で勉強できますか、というように、入口の力がしっかりしているかということが非常に重要です。金沢市内の小学6年生くらいであれば、もう中学1年生の教科書を持っていますので、親御さんはご家庭でお子さんと一緒になって、辞書調べなどをしてみることがおすすめですね。

11月11日(木) 放送 「お子さんをその気にさせるには」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。 今週は荒れ模様の天気で、あられも降りました。朝晩は暖房器具が必要になってきました。

さて今週はリスナーから頂戴した二つの質問にお応えしました。

■一つ目の質問

「塾は先生を選べないのですが、家庭教師はどうなのでしょうか。やはり相性の良し悪しがあると思いますが、教えてもらう立場でこんなこと言ったら失礼になるのでしょうか。 本当のところ聞かせてください」というものでした。

家庭教師は先生が選べるというのが、塾との大きな違いです。したがって、質問の「失礼になるのでしょうか」ということは、まったく当てはまりません。私の勤務する石川県家庭教師協会金沢事務局の例でいうと、先生と生徒の相性が合わない場合は、先生の交代は可能です。ただし、あえて申し上げるなら、家庭教師が中学生のお子さんの性格に合わせることができないのは、残念ながらあまり優秀な家庭教師とは言えないと思います。私も教育相談員として、先生交代という事態にならないように、ご家庭での教育相談の際には、お子さんの成績や学習状況だけでなく、部活動のことや家庭環境まで、踏み込んだことをお聞きします。また、そこまでしないと、お子さんと相性の合う先生は派遣できないと思っています。石川県家庭教師協会に所属する家庭教師は、中学生なら5教科は指導することができますし、先生交代を求められるケースはほとんどありません。 家庭教師をお考えの際には、依頼先から最初に訪問する人が、どこまでお子さんのことを知ろうとしているかを見極めて、判断して欲しいです。

■二つ目の質問

これは、10月21日放送の番組テーマ「余計な一言」に対し、届いたメールです 「息子に余計な一言を言ってしまいました。火曜日に行われた中間テストの答案が返ってきました。息子は部活の野球練習が毎日遅くまであり、テスト前の土、日は試合がありつつも、夜または朝早く起きて、夫とともに勉強したにも関わらず、物凄い結果を持ってきました。中学からは、褒めて育てましょうと言われていたけれど、答案を見た途端、「はああ…何を勉強しとったんやら、こんだけしか点数とれんかったけ?」。とても頑張ったねとは言えず…息子はもちろん逆ギレ状態でしたが…こんな時、皆さんはどうやって子供を励ますのでしょうか、私はとても褒めて育てるなんて無理です。夫もポカミスの多い答案用紙を見て、あ〜もったいないなぁ、と何度も叫んでいました。当の本人が、さほどもったいないと感じていないのが残念でたまりません」 というものでした。

お子さんをその気にさせるには手順があります。今回の場合は、まず、結果は別にして、部活が土日や夜遅くまであり、疲れているにも関わらず、早朝と深夜に、時間をつくって、頑張って勉強したことを褒めてあげましょう。 その次に、問題提起です。今回は「勉強を頑張ったのに、思うように点数が取れなかったのはなぜか?どうすればいい結果が出せたのか」。そして第三段階で、問題を解決するにはどうすればいいのか、話し合うのです。今回の場合は「試験勉強のスタート時期をあと一週間早める」とか「勉強方法を見直す」などです。親子間でよく話し合い、次に活かしましょう。

今週は金沢市内では中学3年生を対象に、統一テストが行われています。 結果は別にして、勉強を頑張ったお子さんには、努力は認めてあげましょう。その上で、 よりよい結果へ導くための対策を親子で話し合ってみましょう。

10月12日(火) 放送 「志望校の最終決定について」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。 今週の放送は、中学3年生とその親御さんに向けて、志望校の最終決定についてのアドバイスをさせていただきます。

今回、お話したいことは「気持ちの持ちようということが大事」ということになるのですが、統一テストが終わるとその点数をもとに、12月中旬頃、私立高校の受験先について三者面談が行われます。早い学校ではそこで公立高校の目安もつけていきますが、その志望校の掲げ方によって冬休みの勉強の取り組み具合、そして冬休み以降の勉強の伸びが変わってきます。例えば、志望校をひとつ考えるときに「現状の点数からすると泉丘には届かないから、二水高校でもいいかなぁ」と考えたとします。

二水高校“でも”いいかなぁ、という考え方がなぜ良くないかと言う際に、私はお母様方にスーパーを具体例にして話します。例えば、スーパーに買い物に行くことを想像してください。まずは、事前に何を買おうかとある程度考えますよね。仮の話ですが、お子さんが仮に統一テストですごくいい点数が取れたとします。お子さんが「スキヤキが食べたい」と言うので、そのご褒美に「今日はスキヤキにしよう」と決めてスーパーに行くと、外国のお肉が並んでいても、わき目も振らずに国産の良いお肉を購入されるかと思います。しかし、「今日は、何にしょうかな。スキヤキでもいいか」というような感覚でスーパーに行くと、どうしても安いお肉の方に目がいってしまうでしょう。

こういったように、当初の目標よりもどんどん下がってしまうのですね。これは受験も全く同じで、届くか届かないかが問題ではないのです。とりわけ、冬休み前は特にいえますね。12月中旬の統一テストの結果を踏まえ、学校の先生は安全圏を指して「ここぐらいですね」と言いますが、親御さんは「いや、うちはここがいいんです。泉丘高校を受けたいのです」と姿勢を崩さなければ、まだ冬休みくらいであれば必ず頑張ることができます。

統一テストを受けるにあたって、いま一度、ご家族で志望校について、よく話し合って欲しいと思います。「○○が、いい」と「○○で、いい」とは全く違いますので、ここをしっかりとご確認いただければと思います。また、それのために具体的な情報が必要であれば、学校の先生でもいいのですが、例えば先輩に聞いてみたり、私たちのようなプロの先生に聞いていただければ、生の情報が手に入ることと思います。

10月5日(火) 放送 「成績表(通知表)の見方」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。 一日一日秋が深まる今日この頃ですが、リスナーの皆さん、体調はいかがですか。

今週は成績表(通知表)の見方についてお話しました。
小学生と中学生で、分けてお話しました。まず小学生からです。
最近、教育相談で訪問するご家庭では、可能な限り、お子様の成績表を見せていただくようにしています。そうするのは、お子様の抱える問題点が垣間見える場合が多いからです。

多くの学校で二学期制を採用している金沢市内の小中学校は、10月上旬が成績表を渡す時期です。この成績表で注目して欲しいところを申し上げる前に、まず成績表のつけられ方についてです。以前は相対評価という方法で、生徒の評定をしていましたが、ゆとり教育が導入されたあたりから、絶対評価という評定の仕方を取り入れるようになりました。この結果、仮に5段階評価をしたとすれば、5の生徒がまったくいなかったり、仮に自分に5の評価がされていても、同じ評価の生徒が何人いるのかが分からない状況になります。つまり、この部分だけを見ると、誤解を生みやすいということが言えます。

よく見て欲しいのは、観点別評価の部分です。 ここでの評価が低い場合は、要注意です。学校だけでは対処しきれず、家庭でも何らかの対策を講じる必要があります。宿題をやっていかない、忘れ物が多いお子様は、低い評価をされやすいです。見方がよく分からなければ、担任の先生に説明を求めて下さい。

中学生のお子様をお持ちの親御さんは、内申書(正確には石川県公立高等学校入学志願者調査書)が気になるのではないでしょうか。内申書ですが、石川県の教育委員会のホームページの中に、元になる書類が公開されています。どのように生徒を評価するのかが、分かります。ぜひ一度ご覧になってください。高校入試の際には、内申点180点(中1 45点、中2 45点、中3 90点)と、3月の500点満点の学力試験の結果を比べて、合否の判定を出すことになっています。私の経験的に申し上げると、重視するのは、学力試験で、試験の結果が合否の判定ラインにいる生徒さんについては、内申点を参考にすることが多いのではないでしょうか。ただし推薦入試では、内申点は重要です。いずれにしても、 情報は大事です。お子さんが勉強に安心して臨めるよう、情報収集など親御さんでサポートできることは、極力してあげて欲しいです。

秋は気候も丁度よく、過ごしやすい季節です。スポーツ、食欲、勉学にも、いい時期です。 来春の入試まで半年です。受験生を持つ親御さんは、これから重要になってきます。 お子様の体調管理には気を配ってあげてください。

7月27日(火) 放送 「親子で大学受験を考える」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。 梅雨明けしたと思ったら、連日、うだるような暑さが続きますね。

さて今日は大学受験を考えるお子さんを持つ親御さんに向けて話をさせていただきました。 高校の進路指導の先生方は、一般入試での受験を重視する傾向が強いようです。入学試験には一般入試のほかに、推薦入試やAO入試など、いろいろな方法があるのですが、 そういった情報が親御さんにあまりもたらされないため、情報不足の方が多いようです。またここ数年で、大学の改革も進んでいます。入試制度もそうですし、新学部の創設やキャンパスの移転、校名変更、男女共学化など様々なかたちで表れています。

そういった流れをうけ、お子さんと親御さんでは、大学のとらえ方が変わってきており、そのため、受験する大学を選ぶ際に、親子で衝突することが見受けられます。お子さんが受験したい大学を見つけてきて、「○○大学を受けようと思う」と話すと、親御さんが発する「そんな大学名は聞いたことがない」という言葉で、お子さんは自分で決めた志望校が認められなかったと感じ、心を閉ざし、会話が止まってしまいます。これは親子の間にある価値観の差がもたらす現象です。親には親の大学のイメージ(会社や近所などの世間体を気にする)、子には子が持つ大学のイメージ(学びたい内容を重視)があります。しかし親のもつ価値観をお子さんに押し付けるのはよくないです。まずはお子さんの話に耳を傾けてください。ゆっくり時間をかけて聞いてあげてください。対話の中から相互理解が深まり、いい方向に進んでいくものです。

またアドバイスと口うるさい意見は紙一重であるということも覚えておいてください。 親として何かを言おうとすると、価値観を押し付けることになり、子からみると、 口うるさく感じるものです。そこで、人生の先輩として、自分の体験談などを話してみるよう心がけてみてください。それはアドバイスになります。受験そのものを迷っているようでしたら、こう言葉をかけてあげてください 「無理して大学に行かなくても、いいんだよ」。お子さんは自分の気持ちを見つめ直して、冷静に自分の気持ちを整理できます。

入試後などに、家庭教師や私の方でお子さんに話を聞いてみると、親御さんがお子さんに対し行ったもので、お子さんが印象に残っているものには 「オープンキャンパスに一緒に行ってくれた」、「父親が会社を休んで三者面談に来てくれた」、「入試傾向を熱心に調べてくれた」などがあります。 逆に嫌だったことには、「兄弟や親戚と比較された」、「第一志望は変えたくなかったのに、志望校を変更させられた」などがありました。 大学受験は高校受験と違い、全国の受験生がライバルになります。情報収集をしっかり行い、親子で受験する気構えで臨んでください。

夏休み只中、夏休み前にたてた計画は予定通り進んでいるでしょうか、予定通りきていれば、引き続きそのペースを維持、予定通りになっていなければ、いったん修正して、計画を見直し、悔いのない毎日を過ごしましょう。

7月13日(火) 放送 「夏休みの勉強の取り組み方」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀です。 夏休みも迫ってきました。時間を有効に使うか、それともダラダラ過ごしてしまうか、どう過ごすかで、その後に大きな影響を与えることになります。今週は、小中学生向けに、夏休みの勉強の取り組み方、生活の仕方についてアドバイスを行います。

私たちの世代は第2次ベビーブームでしたので、いわゆる受験戦争といわれた時代でした。部活も大変でしたし、塾もほぼ缶詰状態だったのを、今でも覚えています。私は、サッカー部に入っていましたが、とっても厳しかったので、炎天下でフラフラでしたね。 これが今の中学生の場合、メリハリが上手くもてないお子さんが増えております。そうなると、この時期の中学3年生でも、昼間寝ているということがよくあります。ともすれば、起きたと思えば遊びに行って、夜はテレビばかり見ているお子さんもいます。これでは、せっかくの夏休みがもったいないですね。

私たちがお薦めしているのは、とにかく朝です。学校が休みですので、お子さんにとっては、朝起きなければならない理由がないんです。よって、なんとか理由を作ってあげる。小学生にしても中学生にしても、夏休みはなるべくお手伝いをさせて欲しいと思います。洗濯物であるとか、洗い物などですね。例えば、洗濯物であれば、どういった手順で干していこうか、たたんだ物をどういう風に仕分けしていこうか。洗い物にしても、どういう皿から洗っていこうか、といった具合に頭を使います。一番よいのは、朝食が終わった後のお皿洗いですね。あとは洗濯物を干すことでしょうか。これらをお子さんに担当していただいて、自覚を持ってもらう。そして、勉強に取り組む時間に流れていくことが大事ですね。

ほか、これは逆転の発想ですが、私たちがたまに言うのが「夜、勉強をさせないで下さい」ということです。一番集中しやすい午前、それから夕方にかけての時間帯を有効に使うことがひとつ。あとは、後回しにしようとするからしない、ことが理由として挙げられます。だから逆に、「夜は勉強しちゃいけない」というルールをご家族のなかで作っていただければと思います。

小学生の場合、来年ゆとり教育の見直しが完成するので、これから変わってくるとは思いますが、まだまだ現段階においては、小学生の学習塾は少ないです。私などは本屋さんで参考書を2冊ほど買ってきて、子供に持たせていますが、参考書を選ぶポイントとして、シールが付いているものを選ばれるといいですね。「よくできました」「天気」「行事」などがあります。こういった部分がありますと、メリハリも持てますし、毎日継続していく楽しみも出てきますね。とにかく、小学生は私たちもうるさく何度もお話しておりますが、なるべく毎日、きちっと勉強できるという習慣を完成させないと、夏休みがあけてからもダラダラしてしまいますし、これから先につながる大事な時期でもありますので、そういった癖はつけておいて欲しいと思います。

7月6日(火) 放送 「一人ひとりに合った学習指導を」

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。 雨の日が続いたかと思えば、今日みたいにむし暑いがあったりと、はっきりしない天気がつづきますね。

さて今日は、リスナーの方から質問をいただきましたので、それにお答えしました。

質問

「中学3年生の男の子を持つ母親です。夏休み中、時間を持て余さないために、何かさせようと考えているのですが、塾に行かせた方がいいのか、それとも他に何かあるのか、迷っています。何を選べばいいのか、選ぶ際に気をつける点を教えて下さい」というものでした。塾をはじめ、私どもの家庭教師派遣や様々なところで、夏休みだけの企画を打出しているので、いろいろ見比べて欲しいのですが、その前に大事なことがあります。この時期は、部活動を終えたばかりのお子さんが多いと思います。これまで生活の力点を部活に置いていたお子さんに、学習習慣が身についているのかどうか、それによって何を選べばいいか変わってきます。

塾には、恵まれた環境で良質の授業を受けることができるメリットがあります。その反面、その環境に身を置くことで、勉強した気になってしまいやすくなります。また集団授業ですので、学力差のあるお子さんが一緒に同じ授業を受けることになると、弱点克服という課題解決がなかなか思うようにいかない、一人ひとりの学習管理が行き届かない、ということがあります。 実は私どもでも、2〜3年前までは夏休みに特訓教室を行っていたのですが、お子さんの学力差が目立つようになってきたことや、同じ得点の生徒さんでも科目によって偏りが大きくなってきたことなどの事情から、本来の目的達成がままならないという事情で、実施を見送っています。複雑な社会状況下では、一人ひとりに合った学習指導が大切であると感じています。

学習管理という観点では、今までは生徒さんの自主性を重視し、あまり宿題を出さないようにしてきたのですが、最近は言われた範囲しかやらない生徒さんが多くなってきた状況をふまえ、方針を変えました。お子さんと家庭教師が一緒になって、学習計画表を作成し、計画に沿って、宿題を出すようにしています。少しずつでも達成感を感じてもらい、小さな達成を積み重ねていくことで、大きな達成感を実感してもらえるよう、細かく管理するようにしています。お子さんにとって勉強は、例えていうなら、毎日嫌いな食べ物を食べ続けるようなものです。その気にさせるのは大変な根気と労力がかかります。一人ひとり、その気のなり方は違いますので、私たちはお子さんに合ったやり方で、臨んでいます。この部分のサポートは、塾ではなかなかできないと思います。

モチベーションを持たせるという意味では、目標設定をしっかり持つということが重要です。夏休み中には、様々な高校で体験入学ができるので、志望校で実施しているところがあれば、ぜひ参加してみてください。より現実的な目標が見えてきます。天気が安定しないこともあり、体調を崩しやすいです。お子さんへの目配りをお願いします。