カテキョー小矢田の家庭教育こ~やったら!

こんにちは石川県家庭教師協会・金沢南事務局の小矢田 学紀(こやた たかのり)です。
朝晩はすっかり寒くなってきました。秋が日ごとに深まっている今日この頃ですが、リスナーのみなさんはいかがお過ごしでしょうか。

 

今回のテーマは「本当の高校受験とは」です。
石川県内の中学生であれば、ごくごく普通に高校受験は通る道になるのですが、最近は中学受験も多少注目されるようになってきているので、みんながみんな最初の受験というわけではないのですが、ただはっきり言えるのは、本当の自分の意思表示のもとに目標をしっかりと立てて、それに向かっていくという意味では、人生の中では初めての関門になるということです。

 

ただ、私たちの方も、ここ10年くらい、少し気になってきているのが、高校受験を他人事のように捉えている中学生が増えているように思えるのです。具体的な事例で言うと、10月が終わりかけで、まもなく11月の佳境の時期に入っていくのですが、まだ気持ちの部分でぜんぜん火が付いていなかったり、冬休みに入っても勉強時間が伸びなかったり。それから(ここ最近お問い合わせもありがたいことにいただいていて、毎日飛びまわって面談しているのですが)、未だに志望校が全く見えていない受験生がいたり、といった事が気になるのです。私もこれで金沢で22年近く高校受験生たちと向き合ってやってきて思うのが、高校受験というのは、人生ですごく大事な山場だという事です。

この高校受験をきっかけに、目標を立てる際に、自分がこれからどうして行きたいのか、どういうふうにして人に認めてもらいたいかとか、どんなことにチャレンジしてみたいかということを一回ちゃんと考えるチャンスだと本来は思うのです。いわばそれが社会に出る、社会に向けていくうえでの第一段階になるのではないかと思うのです。ただ石川県内の場合、どうしてか未だに変わらないのですが、「高校はどこがいい?」と聞いた時に、「家から近いところ」との返答があります。まあ致し方ないかとは思うのですが、そういうケースで返す言葉が、「将来、地元で就職するときに、家から近い会社へ行くの?」と。確かに通いやすいというのは大事で、親御さんの懐にとっても大事な条件かも知れません。しかし、これからしっかりと成長を遂げて、自立していく上では、その条件だけというのは淋しいところです。

 

目標をしっかりと立てた上で、それに向かって受験勉強に取り組んで努力していく中で、例えば、数学が好きだ、得意だ、という子、それが英語だったり、理科だったり、社会だったり、それぞれ個性が勉強面でも出てくるのですが、5教科の中だけで自分の好き、得意が表現し辛い子というのもいるのです。それが、音楽だったり、美術だったり、体育だったり、技術だったり、もっと言えば家庭科だったり。そういったものを物差し、指標にして、高校に行ってこんなことをやってみたい!という思いを強くしていくのも一つだと思うのです。ただ単純に学校の試験5教科、これを気にしたり、校外模擬試験は5教科しかないので、なかなか物差しが難しいところがあるわけです。

 

あと一番気になるのは、公立高校も生徒をしっかり確保しようと一生懸命に努力をしていまして、四年制大学の進学率が上がってきたところに乗りかって、公立高校でも四年制大学の進学に力を入れているところが多いと思うのですが、ここで一つ危険なのが、では進学向きの高校に行ったお子さん皆が四年制大学向きかとは、ひとえに言えないところがあるということなのです。なぜなら、やっぱり高校は受験で振り分けられた層になりますので、その中でまた得手不得手が出てくるわけなのです。いわゆる中学校で言うところの5教科の勉強ではかりきれない子はダメかというと決してそうではないです。高校で勉強に対して苦手意識が強くなってしまった子が、大学に行って自信を回復する機会があるかといえば、なかなか難しいところです。そういう子には専門学校に行ったり短大に行って、何かをできる力を手に入れる。四年制大学進学はどちらかと言うと、何かができるようになると言うよりも、何かを学びに行く場所なので、そこのところが生徒によって向き不向きというのがあります。四年制大学に行ったことで、本当にまた悩んでしまうこともあります。

 

特に女の子の親御さんは、就職を考えると四年制大学は出してやりたいなと思うのです。親御さんの感覚でそう言われるのですが、私からすれば、四年制大学への進学率がこの20年でこれだけ上がってきた中でいけば、決してそうとも言い切れないです。ましてや親御さん自身が(実はまだ親御さん世代でもないかも知れませんが)、30代前半くらいの世代が四年制大学進学率が、グーッと上がりかけてきた世代で、いまお子さんが小学校低学年くらいの親御さんに至っては特に専門学校へ行ったらどう?短大に行ったらどう?という選択の幅が意外と少ないのです。実際、私もこういう仕事を通して様々な学校とご縁を持たせていただいて、知れば知るほど、凄いな!という感動が本当に多いです。それまではやはり同じで、国立大学志向で、そのイメージしかなったです。しかし私立大学ひとつをとっても全然様子が違います。

 

それから、高校受験も含めてですが、受験を通して進学して、自分の進路を見極めて行くとのは、一つひとつ自分の得手不得手をしっかりと捉えながら個性を見極めて行って、出来ればそこで自信を付けていくというのが、ひとつ大きな意味があるのではないかと思います。特にここから志望校決定に至る重要な時期に入っていきますので、点数的なところでの判断ももちろん大事ですが、それ以前に、なかなか志望校が定まりきらないとか、勉強の熱量が上がりきらないお子さんをお持ちの親御さんは、自分のお子さんにとっての向き不向きや適正は何だろうという向き合い方も重要になってくるのではないかと思います。

いずれどうなるか分かりませんが、今の段階での志望校を1回自分の口で宣言させることです。そこからまた見えてきたら、特性やいろいろなことで、志望校が変わるのは良い方向ということです。

今週もお聴きいただき、ありがとうございました。

小矢田先生への質問はこちらから

◆メール katekyo@mro.co.jp

ご相談内容・ラジオネーム・氏名(任意)・年齢・性別・お住まいの地域を書いてお送りください。

 

小矢田先生プロフィール

小矢田 学紀(コヤタ タカノリ)
石川県家庭教師協会・金沢南事務局
教務部主任
昭和48年、大聖寺生まれ。小松高校~金沢大学教育学部を経て、プロ家庭教師から教育相談員に指名され現在に至る。二児の父親としての顔も持ち、家庭教育の大切さを伝えるべく日々奮闘中。家庭内の「学習環境」へのこだわりから、生徒の勉強部屋を一緒に模様替えをしたという逸話も…。生徒達から信頼される熱血相談員。

ページTOPへ