三丁目の良子さん

◎良子のつぶやき

今週の映画解説は「仮面病棟」です。

 

◎三丁目映画館~今週の桂木良子お薦め映画

「仮面病棟」

タイトルの印象から陰鬱なサイコ映画を連想していましたが、意外に普通のサスペンス映画でした。 爽やかな坂口健太郎、「黒衣の花嫁(‘68仏)」のジャンヌ・モローのような永野芽衣、そして今やすっかり怪優となった高嶋政伸の演技も見どころです。

 

交通事故で婚約者を亡くし失意の日を送る速水は、先輩医師である小堺に頼まれて、古い病院の一晩だけの当直を引き受ける。しかしその夜、銃で撃たれた女子大生の瞳を人質にして、ピエロの仮面をつけた強盗が病院に押し入る。密室と化した病院には認知症の患者64名と、院長、そして看護師が二人。 瞳と共に脱出を試みる速水は、病院に隠された謎に不審を抱き始める・・・

 

元は精神病院だったという古びた病院が、降りしきる雨の中に佇む出だしは薄気味悪く、鉄格子のきしむ夜の病院は不気味なことこの上ない。スリラーの要素はたっぷりだが、犯人の目的と病院の秘密はわりと早く推理できる。しかしピエロの正体は二転、三転。

 

悲惨な物語ですが、坂口健太郎さんの存在感に救われるラストシーンには、

ひとすじの希望も託されています。

 

◎日曜かんたんブランチ

見た目にも春の彩「ブロッコリーと卵の中華炒め」をご紹介しました。

 

◎昭和の名曲をあなたに

宮城まり子さんを追悼して、昭和30年「ガード下の靴磨き」をお届けしました。

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